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【第7回】上田桃子の“ザ・レッスン” ピンを狙うライン出しアイアン#2「両ワキを程よく締める」

【第7回】上田桃子の“ザ・レッスン” ピンを狙うライン出しアイアン#2「両ワキを程よく締める」

ティショットはフェアウェイをキープ、残り距離は150ヤード以下。アイアンを手にしたら、ピンに絡むショットでグリーンをとらえたい。上田桃子はコースに出てアイアンを持ったら、9割以上がライン出しショットを打つという。そして、「ライン出しは究極のボディターンです」と話す。ピンに絡めるライン出しショットで、気をつけるべきポイントを上田に教わった。

配信日時:2021年10月12日 12時00分

ワキが締まるとボディターンがシンプルになる

両ワキがルーズにならないよう、タオルを挟む程度にワキを締めてアドレス。「手元や体がグニャグニャしていたら、体幹を使ってスイングができません。足裏、おしり、おなかに程よく力を入れて、押されてもぐらつかないようにアドレスしてください」と、辻村明志コーチは言う
タオルを挟んだ状態のときのヘッドの位置でボールポジションを知ることができる
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両ワキがルーズにならないよう、タオルを挟む程度にワキを締めてアドレス。「手元や体がグニャグニャしていたら、体幹を使ってスイングができません。足裏、おしり、おなかに程よく力を入れて、押されてもぐらつかないようにアドレスしてください」と、辻村明志コーチは言う
ライン出しショットでクラブを振るときに気をつけなければいけないのは、ワキがルーズにならないことです。ワキがゆるんでいると手元や体がグニャグニャになって、体の回転で打つことができません。両ワキにタオルを挟んでアドレスしてみてください。ワキが程よく締まっていれば、ボディターンがシンプルになります。また、両ワキが締まったアドレス姿勢のときのヘッド位置がボールポジションになります。ワキに挟んだタオルが落ちるようであれば、ボールポジションが遠いということ。ボールが遠いと腕を使ったスイングになり、シンプルにボディターンで打つことができません。
両ワキを程よく締めてシンプルにボディターンで振る。ワキが開くと振り遅れなどのミスになる
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両ワキを程よく締めてシンプルにボディターンで振る。ワキが開くと振り遅れなどのミスになる
ライン出しはある意味、究極のボディターンです。腕の力は不要。アドレスで程よく締まった両ワキのテンションを変えないようにスイングしてください。バックスイングはおへそを右に向け、右股関節に上体が乗ったところがトップ。インパクトでおへそが正面を向き、フォローでおへそが目標を向いたらフィニッシュです。両ワキのテンションを変えず、シンプルに体に回転だけで振っていれば、手元の高さは意識しないで大丈夫。自然に収まるべきところに収まります。

インパクト時の右手首の角度はアドレスと同じ

インパクト時の右手首の角度はアドレスのときと同じ

インパクト時の右手首の角度はアドレスのときと同じ

もう一つ、私が気をつけていることがあります。それは“インパクトのときの右手首の角度が、アドレスしたときの角度と同じ”ということ。ただしこれは両ワキが程よく締まっていれば、自然に右手首の角度はキープできます。ワキが開くと早めに右手首が伸びてしまうので注意してください。先ほどもお伝えしましたが、スイング中に両ワキを締めたテンションを変えないことが重要です。
上田桃子のアイアンの連続写真(2021年2月撮影)
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上田桃子のアイアンの連続写真(2021年2月撮影)
■上田桃子(右)
うえだ・ももこ 1986年6月15日生まれ、熊本県熊本市出身。2005年プロテスト合格。07年賞金女王獲得。同年ミズノクラシックで優勝を遂げ、米ツアーの出場権を獲得。08年から主戦場を米ツアーに移す。14年から日本ツアーに復帰。アイアンの分厚いインパクトは男子プロも顔負けで、女子ツアーきってのショットメーカーである。ZOZO所属。

■辻村明志
つじむら・はるゆき 1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後は上田桃子、小祝さくら、山村彩恵、松森彩夏らを指導。

取材協力・丸山ゴルフセンター(千葉県) 撮影・米山聡明
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