【第10回】西村優菜の“ザ・レッスン” ドライバーのスライス撲滅♯2「ボールは視線でつかまえる」
ドライバーでスライスする人の多くは、前傾角度が起き上がり、インパクトで体とフェースが開いてしまっている。わかっていてもなかなかすぐには直せない。どうやったらつかまった球が打てるのか。ドローボールを得意とする西村優菜に、“視線”で体の開きを抑えて前傾角度をキープする方法を聞いた。 <br><br> 取材協力/花屋敷ゴルフ倶楽部 よかわコース 撮影/田中宏幸
配信日時:2021年10月15日 03時00分
目次 / index
ボールの右斜め上を見ると、体が開かない
体が早く開いて目標を向くと、ボールがつかまらずにスライスが出る。私はドライバーで体の開きを抑えるために、実際に打つボールの右斜め上を見ながら振り抜くようにしています。
体が開かないように強く意識すると下半身が止まりがち。それだと今度はフックに。ボールの右斜め上を見ながらスイングすると、下半身はスムーズに動き、上半身はちょっと右を向いた状態で振れると思います。視線を変えるだけで、ボールをつかまえることができるんです。
体が開かないように強く意識すると下半身が止まりがち。それだと今度はフックに。ボールの右斜め上を見ながらスイングすると、下半身はスムーズに動き、上半身はちょっと右を向いた状態で振れると思います。視線を変えるだけで、ボールをつかまえることができるんです。
インパクト直後まで、左目でボールを見る
ボールの右斜め上を見るのが難しかったり、どうしてもダフってしまう人は、左目でボールを見るようにすると体が早く開くことはありません。日本人の多くは利き目が右なので、無意識に右目でボールを見ている人がほとんど。右目でボールを見ていると、ヘッドアップして体が開きやすいんです。だからあえて、インパクト直後くらいまでは左目でボールを見るようにすると、ヘッドアップせず体の開きを抑えられます。
斜めに景色を見ると、前傾角度が崩れない
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前傾角度がキープできていると、視線も景色も斜めになる
アドレスで作った前傾角度がインパクトで起きてしまうと、手元が浮いてフェースが開き、スライスします。良いアドレスができていても、つかまったドローボールは打てません。ここでも視線がポイント。前傾角度がキープできていれば、飛んでいくボールをちょっと斜めに見ていく感じになると思います。
つまり、前傾角度が起き上がる人は、普通に立っているのと同じように景色は真っすぐに見える。景色が斜めに見えていれば、前傾角度が保てているので、ドローボールが打ちやすくなるんです。フォローからフィニッシュにかけて、なるべく下から斜めに景色を見るイメージを持ってください。
つまり、前傾角度が起き上がる人は、普通に立っているのと同じように景色は真っすぐに見える。景色が斜めに見えていれば、前傾角度が保てているので、ドローボールが打ちやすくなるんです。フォローからフィニッシュにかけて、なるべく下から斜めに景色を見るイメージを持ってください。
【ドリル】足を閉じて打ち、ドローボールの感覚を掴む
スライスに悩んでいた人が、いつものスタンス幅でいきなりドローボールを打つのは難しいと思いますので、最初は足を閉じてボールを打つ練習をしてみましょう。そのときも、インパクト直後までボールの右斜め上か、左目でボールを見て、フォローで斜めに景色が見えるように意識します。
それに、この練習では体重移動を考える必要がないので、自分の胸の前でクラブを振る感覚を作りやすいんです。慣れないと当てるのもなかなか難しいと思いますが、胸の前に腕が通り、つかまったドローボールが出るようになると、スタンスを広げたフルスイングでも、同じイメージで打つことができますよ。
それに、この練習では体重移動を考える必要がないので、自分の胸の前でクラブを振る感覚を作りやすいんです。慣れないと当てるのもなかなか難しいと思いますが、胸の前に腕が通り、つかまったドローボールが出るようになると、スタンスを広げたフルスイングでも、同じイメージで打つことができますよ。
西村優菜のドライバー正面連続写真
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■西村優菜
にしむら・ゆな 2000年8月4日生まれ。大阪府堺市出身。アマチュア時代は、同い年の古江彩佳、吉田優利、安田祐香とともにナショナルチームで活躍。2020年にプロデビューすると、「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝、翌21年には国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で早くも2勝目を挙げた。憧れの選手は15年全米女子覇者のチョン・インジ(韓国)。西村のプレー中の笑顔や、ゆったりとしたスイングリズムは、インジを見習っている。
■西村優菜 プロフィール&成績
■西村優菜 特選フォトギャラリー
にしむら・ゆな 2000年8月4日生まれ。大阪府堺市出身。アマチュア時代は、同い年の古江彩佳、吉田優利、安田祐香とともにナショナルチームで活躍。2020年にプロデビューすると、「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初優勝、翌21年には国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で早くも2勝目を挙げた。憧れの選手は15年全米女子覇者のチョン・インジ(韓国)。西村のプレー中の笑顔や、ゆったりとしたスイングリズムは、インジを見習っている。
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