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    勝みなみの寄せるが勝ち!【第3回】距離のあるバンカーはスタンスを狭めて体重移動を使います

    14年の「KKT杯バンテリンレディス」を史上最年少の15歳で制し、19歳でプロ転向してからも5勝を挙げている勝みなみ。コーチを付けずに勝ち続ける勝に、スコアをまとめるショートゲームを教わろう。

    配信日時:2020年10月17日 01時00分

    • レッスン
    目次 / index
    • ピンまで15ヤードのバンカーでフェースは開くが、スタンスはスクエア
    • 飛ばしたくないときはヒザを曲げて腰を落とし、飛ばすときはあまり腰を落とさない
    • 飛ばしたくないときはスタンスは広めで、飛ばすときはスタンスは狭くする
    • 飛ばしたくないときはフェースを開いてボールは左足寄り、飛ばすときはフェースは少し開くだけで、右足を狭める分ボール位置は中に入る
    • ピンまで距離がある30ヤードのバンカーショット
    • 距離のあるバンカーでは体重移動を使って打つ
    この記事の写真 13 枚を見る

    第3回 距離の遠いバンカーはスタンスを狭めて体重移動を使います

    ただでさえバンカーが苦手なのに、ピンまで30〜40ヤードと距離が遠くなると、もうどうやって打てばいいのかわからなくなる。勝みなみは、「ピンまで30ヤードくらい打つ距離が遠いときは、スタンス幅を狭める」という。それで本当に飛ぶようになるの?

    取材協力/鶴舞カントリークラブ
    撮影/福田文平

    スタンスはオープンにしない

    ピンまで15ヤードのバンカーでフェースは開くが、スタンスはスクエア

    ピンまで15ヤードのバンカーでフェースは開くが、スタンスはスクエア

    まずは15ヤードくらいの通常の距離の打ち方から聞いてみよう。バンカーショットというと、スタンスをオープンにしてフェースを開き、カットに振るというのがセオリーだ。勝の場合、フェースは開くがスタンスはオープンにしない。

    「飛ばしたくないときは、スタンス幅を広げてヒザを曲げて腰を落とします。そうすると“どっしり”するので、体重移動があまりできません」。スタンスを広げると、体重移動が大きくなるイメージがあるが、極端にスタンスを広げて、ヒザを曲げて腰を落としてみるとわかる。下半身がロックされて体重移動はできない。

    腰を落としてハンドダウンに構ええることで、右に向いたフェースが上に向くので、スタンスをオープンにしなくてもボールが目標に飛ぶわけだ。「この構えにするとヨコに振れなくなるので、クラブを上から下ろすしかなくなります。バンカーだからといって打ち込もうとか考えなくてもいいのです。ボールを左に置いて、ヘッドの最下点より少し先にあれば、勝手にダフってくれるんです」。勝のバンカーショットは非常にシンプルなのだ。

    腰の高さとスタンス幅で距離を打ち分ける

    飛ばしたくないときはヒザを曲げて腰を落とし、飛ばすときはあまり腰を落とさない
    飛ばしたくないときはスタンスは広めで、飛ばすときはスタンスは狭くする
    飛ばしたくないときはフェースを開いてボールは左足寄り、飛ばすときはフェースは少し開くだけで、右足を狭める分ボール位置は中に入る
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    飛ばしたくないときはヒザを曲げて腰を落とし、飛ばすときはあまり腰を落とさない
    さてここからが本題。ボールを飛ばしたくないときほど腰を落とすという勝だが、30〜40ヤード先までボールを飛ばしたいときはどうすればいいのか? 「逆にスタンス幅に狭めます。通常のときよりはフェースを開きませんが、私はちょっとフェースを開いたほうが安心します。そして15ヤードのときより腰を高くします。腰は少し落とすだけですね」。フェースを開いた分、ハンドダウンにしてフェースを真っすぐ向けるのは、通常のバンカーのときと同じ。でもスタンスを狭めたらもっと飛ばなくなりそう。

    「15ヤードのときのようにスタンス幅を広げて腰を落とすと体重移動できませんが、通常のスタンス幅にすることによって、体重移動を使いながら打てるので、ボールが飛ぶのです。それでも直接ボールを打つわけではないので、フェアウェイから打つときよりも、ボール1個分左に置きます」

    実際に勝が打ったボールは強く飛び出し、きれいな放物線を描いてピンの近くに寄っていった。今まで難しく考えていた距離の遠いバンカーショットも、勝の打ち方はフェアウェイから打つアプローチとあまり変わらない。今度こそはきれいに脱出できそうだ。それでもバンカーには入れたくないのだが…。

    距離のあるバンカーは、体重移動を使って打つ

    ピンまで距離がある30ヤードのバンカーショット
    距離のあるバンカーでは体重移動を使って打つ
    トップでしっかり右足に体重を乗せる
    左足に体重移動してダウンスイング
    ボールを左に置いている分、やや手前からヘッドが入る
    砂ごとボールを飛ばす
    体重移動を使いながらもフィニッシュでバランスよく立つ
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    ピンまで距離がある30ヤードのバンカーショット
    ■勝みなみ
    かつ・みなみ/98年7月1日生まれ。鹿児島県鹿児島市出身。ゴルフ好きのおじいちゃんの影響で8歳からゴルフを始め、14年、高校一年生で出場した「KKT杯バンテリンレディス」で史上最年少(15歳293日)アマチュア優勝を達成して話題を集めた。15年の「日本アマチュアゴルフ選手権」に優勝。17年にプロテストに合格すると、これまでにステップ・アップ・ツアー1勝、レギュラーツアー通算5勝を挙げている。勝は現在、ジュニアがゴルフに触れる場を提供するためにファンから寄付を募っている。勝みなみのギフティング応援ページはこちらから

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