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勝みなみの寄せるが勝ち!【第4回】1.5mのショートパットは、『生卵グリップ』と『レールストローク』で沈める!

勝みなみの寄せるが勝ち!【第4回】1.5mのショートパットは、『生卵グリップ』と『レールストローク』で沈める!

14年の「KKT杯バンテリンレディス」を史上最年少の15歳で制し、19歳でプロ転向してからも5勝を挙げている勝みなみ。コーチを付けずに勝ち続ける勝に、スコアをまとめるショートゲームを教わろう。

配信日時:2020年10月17日 02時00分

第4回 1.5mのショートパットは、『生卵グリップ』と『レールストローク』で沈める!

いくらアプローチが得意でも、プロみたいにタップインできる距離に寄せられるかというと、なかなかそうもいかない。一般ゴルファーなら、1.5メートル以内に寄せられれば「ナイスアプローチ」だろう。だからこそ、この距離のパットを沈められるかどうかがスコアを大きく左右する。19年シーズンの3パット率が2.7621%(100ホールで3パットするのは3ホール未満)で6位にランクインした“3パットしない女子”、勝みなみが意識しているのは『生卵』と『レール』だった!

取材協力/鶴舞カントリークラブ
撮影/福田文平

ボールの線を合わせて、カップよりも打ち出しに集中する

勝はボールに線を引いて、目標に合わせて置いている

勝はボールに線を引いて、目標に合わせて置いている

「入れにいこうとすると逆に入らないので、私はボールの線を狙ったところに合わせて、そこに打ち出すことだけを考えています」という勝。距離が近いとカップが気になってヘッドアップしがち。そうなればボールは最初から方向がズレて、カップを避けるように外れてしまう。勝のようにボールのラインを合わせることによって、打ち出しが正確になり、ヘッドアップも防げる。

「自分の思ったところに打ち出せていれば、必ず入ってくれると思うことです。それができたときには、ちょっとラインが違って外れたとしてもOKにしています」。自分で約束事を作ることによって、精神的にも3パットの連鎖を断ち切れるというのだ。

力まないように、生卵を握る強さをイメージ

力まないように、生タマゴを握っているイメージでストロークする

力まないように、生タマゴを握っているイメージでストロークする

また、1.5メートルを何としてでも沈めようとする気持ちが強いと、どうしても力が入りやすくなる。これもストロークを狂わす要因の1つ。そんなとき勝は『生卵』をイメージしている。「上体に力が入らないように、生卵を握るくらいの強さで握ります。けっこう緩めですね。そのほうが振り子のようなイメージで振れるので、ヘッドがブレません」。力みがちな人は、実際に生卵を握って素振りをしてみるのもいいだろう。強くは握れなくなるはずだ。

練習ではレールを敷き、真っすぐ引いて真っすぐ出す

ヘッドの幅にツアースティックを置いてレールを作る
地面を滑らせるイメージで、ヘッドを真っすぐ引く
ヘッドを真っすぐ出してボールを打つ
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ヘッドの幅にツアースティックを置いてレールを作る
勝のパッティングの一番のポイントは軌道にある。ショートパットでは弧を描くのではなく、ヘッドを真っすぐ動かしていく。「私の場合、外側に上げているときは引っかけやすい。そこだけは気を付けています」。勝は自宅で練習するとき、2本のツアースティックを用意して、電車のレールのような形でヘッドよりも少し大きめの幅にセットする。そうやって外側に上がらないように、ヘッドを真っすぐ引いて、真っすぐ出せているかを確認しているという。

真っすぐ引くためのポイントはあるのだろうか。「バックスイングするときに少しヘッドで地面を滑らせるようなイメージです。音がするくらい。すると真っすぐ上げやすい」と教えてくれた。ランニングアプローチでもこれを意識しているという。勝の『生卵グリップ』と『レールストローク』を参考にして、1.5メートル以内のショートパットに強くなろう。
■勝みなみ
かつ・みなみ/98年7月1日生まれ。鹿児島県鹿児島市出身。ゴルフ好きのおじいちゃんの影響で8歳からゴルフを始め、14年、高校一年生で出場した「KKT杯バンテリンレディス」で史上最年少(15歳293日)アマチュア優勝を達成して話題を集めた。15年の「日本アマチュアゴルフ選手権」に優勝。17年にプロテストに合格すると、これまでにステップ・アップ・ツアー1勝、レギュラーツアー通算5勝を挙げている。勝は現在、ジュニアがゴルフに触れる場を提供するためにファンから寄付を募っている。勝みなみのギフティング応援ページはこちらから

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