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    【第15回】永井花奈の“ザ・レッスン”ドライバーを曲げない技術#1「ボール位置を見直す」

    年齢を重ねるとドライバーの飛距離は落ちてくる。加齢に伴って、体が硬化し筋力が衰えてくるからだ。そこで一所懸命に飛距離を伸ばそうと努力しても、10ヤードも20ヤードも簡単に伸びるのはまれだ。では、どうしたらいいのか。答えは女子プロのドライバースイングにある。身長155センチの永井花奈の平均ドライバー飛距離は224.96ヤード。そんなに飛ぶほうではない。だけど、ツアーの第一線で活躍している。そのわけは、曲げない技術だ。永井に「曲げない技術」を教えてもらった。

    配信日時:2021年11月29日 03時00分

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    目次 / index
    • 永井の持ち球はフェード系のストレート。少し左目、左足親指の前にボールを置く。
    • ヘッドが最下点を越えてから当たる位置にボールを置いておけば、頭を残したビハインド・ザ・ボールのインパクトの形をつくりやすい。
    • ティアップしているドライバーの場合、ヘッドが最下点を過ぎたところで当たるようにボールを置くとつかまった球が打てる。
    • ヘッドをボールに近づけて構えると、ハンドファーストが強くなってぶつけにいくスイングになりやすい
    • 永井花奈のドライバー正面連続写真。構えたとき、ヘッドはボールから少し離す。スイングの最下点を過ぎてからインパクトしやすくなり、フェースが自然に返ってつかまったボールが打てる。
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    ヘッドが最下点を過ぎてから当たる位置にボールを置く

    永井の持ち球はフェード系のストレート。少し左目、左足親指の前にボールを置く。
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    永井の持ち球はフェード系のストレート。少し左目、左足親指の前にボールを置く。
    私の持ち球はフェード系のストレートボールですが、ボールは左ツマ先の前、ちょうど左足親指の前くらいに置いています。スイングの最下点を越えてから当たるようにして、ボールをつかまえやすい位置に置いているんです。これは出球が安定して左に飛んでほしいから。ヘッドの最下点を過ぎたところにボールを置いておけば、フェースが返り始めたときにインパクトを迎えてつかまったボールが打てるうえ、ビハインド・ザ・ボールの姿勢をつくりやすくなる利点もあります。
    ヘッドが最下点を越えてから当たる位置にボールを置いておけば、頭を残したビハインド・ザ・ボールのインパクトの形をつくりやすい。

    ヘッドが最下点を越えてから当たる位置にボールを置いておけば、頭を残したビハインド・ザ・ボールのインパクトの形をつくりやすい。

    また、私は左ツマ先を開かずに構えるため左足親指は意識しやすい場所で、いつも同じ位置にボールを置くことができています。安定した球を打つにはボールの位置が自分なりに打ちやすい場所にあることは大事ですが、いつも同じ位置にあることがさらに重要になってきます。
    ティアップしているドライバーの場合、ヘッドが最下点を過ぎたところで当たるようにボールを置くとつかまった球が打てる。

    ティアップしているドライバーの場合、ヘッドが最下点を過ぎたところで当たるようにボールを置くとつかまった球が打てる。

    アマチュアの方はボールをつかまえたい意識が強すぎるせいか、左足の内側にボールを置く方が多いように思います。ボール位置の目安が左足カカト内側よりさらにボール半個内側だったりすると、目安にする体の部位が上半身になってしまい、いつも同じ場所に球を置くことが難しくなります。それにドライバーはティアップしているので、ボールを中に入れるとインパクトで詰まったり、上体が突っ込みやすくなるので気をつけてください。

    ヘッドはボールから離して構える

    ヘッドをボールに近づけて構えると、ハンドファーストが強くなってぶつけにいくスイングになりやすい

    ヘッドをボールに近づけて構えると、ハンドファーストが強くなってぶつけにいくスイングになりやすい

    私のボール位置は“左カカトの内側に置く”というよくいわれるボール位置よりも、半個ほど左に置くことになりますが、私のように左目に置いたときは絶対にヘッドをぶつけにいってはダメです。必ずスイングの最下点を意識して、最下点を過ぎてから当たるようにしてください。そのために私は、ヘッドをボールから少し離して構えています。手元を体の真ん中に置き、シャフトを真っすぐに立てて構えましょう。ヘッドとボールを近づけて構えると、ハンドファーストが強い構えになりやすく、ボールにヘッドをぶつけにいく突っ込んだスイングになりやすいので注意してください。
    永井花奈のドライバー正面連続写真。構えたとき、ヘッドはボールから少し離す。スイングの最下点を過ぎてからインパクトしやすくなり、フェースが自然に返ってつかまったボールが打てる。
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    永井花奈のドライバー正面連続写真。構えたとき、ヘッドはボールから少し離す。スイングの最下点を過ぎてからインパクトしやすくなり、フェースが自然に返ってつかまったボールが打てる。
    永井花奈
    ながい・かな 1997年6月16日生まれ、東京都出身。2016年のプロテストにトップ合格。17年樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメントで初優勝。曲げないドライバーショットを武器に、フェアウェイから確実にピンを狙うセカンドショットでスコアをつくる。持ち球のフェード系のストレートボールは、スライスに悩むアマチュアが見本にしたい弾道。デンソー所属。

    取材協力・那須小川ゴルフクラブ 撮影・村上 航
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    連載

    人気女子プロの “ザ・レッスン”

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