連載
勝者に技アリ!
鈴木愛の超絶安定ショットは右足の踏み込みでつくられていた【勝者に技アリ!】
鈴木愛の超絶安定ショットは右足の踏み込みでつくられていた【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年2月20日 08時00分
2019年9月に左手の故障が悪化。4週連続でツアーを欠場した鈴木愛だったが、ツアー復帰後2戦目の樋口久子三菱電機レディスで優勝を遂げるや、次週のTOTOジャパンクラシック、その翌週の伊藤園レディスと3週連続優勝を果たした。史上二人目となる3週連続優勝を決めたのは、最終18番ホールのセカンドショットで放ったUTでの会心の一打だった。
右足の踏み込みは健在【鈴木愛の最新スイング連続写真】
「スコアボードを確認していなかったので、18番のグリーンに上がるまで大山(志保)さんとスコアが並んでいるのは知りませんでした。でもセカンド地点から、前の組の大山さんがパットを決めてガッツポーズをしているのが見えたので、一つでもスコアを伸ばすためにバーディを取りにいきました」
18番はグリーンの左サイドに池があり、最終日のピンポジションは池とギリギリの左サイドに切られていた。バーディを狙ってピンを狙っていくと、池に入れる確率が高くなる難しい状況。右に逃げる選手が少なくない中、鈴木は勝つために攻めることを選択した。
「ピンまでは残り172ヤード。ロフト22度の4番UTを選択しました。このとき気をつけなければと思ったのは、右足の動きです。右足の動きが止まってしまうと、手先で打って引っかけのミスを呼び込んでしまうから。引っかけたら、池に入れてしまいます。右足で地面を押し込むようにしながら、下半身リードで体を回す。それだけを心掛けました」
鈴木が放ったボールは狙ったよりも少しだけ左に飛び、ボールは池とピンの間に落ちた。だがピンまで4メートル、バーディを取った。その位置に運べたのは、右足の踏み込みと下半身リードのダウンスイングだった。ここで興味深いのは、ショットの前に気をつけるべきポイントを一つに絞って鈴木が思い浮かべていたことだ。プレッシャーが強くかかってくると予期不安に襲われて、あれやこれやとポイントを思い浮かべてしまうもの。ポイントが多くなれば脳は混乱し、体がイメージどおりに動かなくなる。これは、われわれアマチュアにも同じことがいえる。覚えておいてほしい。(2019年週刊パーゴルフ取材)
当時、鈴木が使っていたUTはPING〈G400〉。その年の3月に当時の現行モデルである〈G100〉から「高さと弾道がイメージと合う」と旧モデルに戻していた。
右足の踏み込みは健在【鈴木愛の最新スイング連続写真】
「スコアボードを確認していなかったので、18番のグリーンに上がるまで大山(志保)さんとスコアが並んでいるのは知りませんでした。でもセカンド地点から、前の組の大山さんがパットを決めてガッツポーズをしているのが見えたので、一つでもスコアを伸ばすためにバーディを取りにいきました」
18番はグリーンの左サイドに池があり、最終日のピンポジションは池とギリギリの左サイドに切られていた。バーディを狙ってピンを狙っていくと、池に入れる確率が高くなる難しい状況。右に逃げる選手が少なくない中、鈴木は勝つために攻めることを選択した。
「ピンまでは残り172ヤード。ロフト22度の4番UTを選択しました。このとき気をつけなければと思ったのは、右足の動きです。右足の動きが止まってしまうと、手先で打って引っかけのミスを呼び込んでしまうから。引っかけたら、池に入れてしまいます。右足で地面を押し込むようにしながら、下半身リードで体を回す。それだけを心掛けました」
鈴木が放ったボールは狙ったよりも少しだけ左に飛び、ボールは池とピンの間に落ちた。だがピンまで4メートル、バーディを取った。その位置に運べたのは、右足の踏み込みと下半身リードのダウンスイングだった。ここで興味深いのは、ショットの前に気をつけるべきポイントを一つに絞って鈴木が思い浮かべていたことだ。プレッシャーが強くかかってくると予期不安に襲われて、あれやこれやとポイントを思い浮かべてしまうもの。ポイントが多くなれば脳は混乱し、体がイメージどおりに動かなくなる。これは、われわれアマチュアにも同じことがいえる。覚えておいてほしい。(2019年週刊パーゴルフ取材)
当時、鈴木が使っていたUTはPING〈G400〉。その年の3月に当時の現行モデルである〈G100〉から「高さと弾道がイメージと合う」と旧モデルに戻していた。
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