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勝者に技アリ!
今平周吾は右股関節の上で回転して飛距離も精度もアップ【勝者に技アリ!】
今平周吾は右股関節の上で回転して飛距離も精度もアップ【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年2月22日 08時00分
2019年シーズン2勝目をダンロップフェニックストーナメントで挙げ、18年に引き続き2年連続賞金王を獲得した今平周吾 右股関節の上で回るスイングに変え、よりハンドファーストインパクトとなり飛距離が伸びたという(写真・鈴木祥、佐々木啓)
2019年ダンロップフェニックストーナメントは、最終日が荒天のため中止となった。優勝したのは帰国参戦していた松山英樹でもなく、招待選手として出場していたゲーリー・ウッドランドでもなかった。その年、23試合出場して15回のトップ10入りという抜群の安定感を誇っていた今平周吾だった。スイングのイメージを変えて、アイアンの飛距離が5〜6ヤード伸び方向性も安定したという今平の新スイングについて振り返ってみよう。
今平周吾 ドライバーも右股関節の上で回転【2021年連続写真】
「飛距離アップを目指してスイングのイメージを変えていましたが、ようやくしっくりくるようになりました。一番の変化は、ダウンスイングです。以前は上体の動きを重視して、下半身はあまり使っていませんでした。それを腰主導で切り返して、右股関節の上で回転するスイングに変えました。インパクト前後は右足で押し込み、下半身をしっかり使うようになりました」
体全体が右サイドに残っているスイングになり、以前よりもハンドファーストインパクトの度合いが強くなったという。インパクトでロフトが立つようになり、厚い当たりで飛距離が伸びたのだ。
「下半身を使って振るため、フェースターンを意識しないぶん、インパクトゾーンが長くなって方向性もよくなりました。ダウンスイングでは右股関節の上で回るので、アドレスから右股関節に体重をしっかり乗せておきます。そのぶん、ボール位置は真ん中よりも右足寄りに変えました。バックスイングはしっかり肩を回して右股関節の上に乗り、胸を下に向けたままその位置で腰を回します」
右股関節の上で回ることを意識したスイングに変えると、ダウンスイングからフォローで左腰は意識せずとも、後ろに引く動きになったという。手首の角度を変えずに、フォローを目標方向に出していくのもポイントだと教えてくれた。
右股関節の上で回るというのは、もちろん左サイドに乗って切り返していることが前提となっている話。勘違いをして右に体重が全部残っていては、あおり打ちとなるのは必須。とはいえ左に乗ることばかりを意識していると、いつまでたっても左右への曲がり球は抑えられない。クラブを右でさばくことができてこそ、飛距離アップも方向性の安定も望めるのだ。(2019年取材)
今平周吾 ドライバーも右股関節の上で回転【2021年連続写真】
「飛距離アップを目指してスイングのイメージを変えていましたが、ようやくしっくりくるようになりました。一番の変化は、ダウンスイングです。以前は上体の動きを重視して、下半身はあまり使っていませんでした。それを腰主導で切り返して、右股関節の上で回転するスイングに変えました。インパクト前後は右足で押し込み、下半身をしっかり使うようになりました」
体全体が右サイドに残っているスイングになり、以前よりもハンドファーストインパクトの度合いが強くなったという。インパクトでロフトが立つようになり、厚い当たりで飛距離が伸びたのだ。
「下半身を使って振るため、フェースターンを意識しないぶん、インパクトゾーンが長くなって方向性もよくなりました。ダウンスイングでは右股関節の上で回るので、アドレスから右股関節に体重をしっかり乗せておきます。そのぶん、ボール位置は真ん中よりも右足寄りに変えました。バックスイングはしっかり肩を回して右股関節の上に乗り、胸を下に向けたままその位置で腰を回します」
右股関節の上で回ることを意識したスイングに変えると、ダウンスイングからフォローで左腰は意識せずとも、後ろに引く動きになったという。手首の角度を変えずに、フォローを目標方向に出していくのもポイントだと教えてくれた。
右股関節の上で回るというのは、もちろん左サイドに乗って切り返していることが前提となっている話。勘違いをして右に体重が全部残っていては、あおり打ちとなるのは必須。とはいえ左に乗ることばかりを意識していると、いつまでたっても左右への曲がり球は抑えられない。クラブを右でさばくことができてこそ、飛距離アップも方向性の安定も望めるのだ。(2019年取材)
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