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勝者に技アリ!
浅地洋佑はバンカーでの距離の打ち分けをボールとの距離で決める【勝者に技アリ!】
浅地洋佑はバンカーでの距離の打ち分けをボールとの距離で決める【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年2月24日 08時00分
プロ9年目、2019年アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフで初優勝を遂げた浅地洋佑 バンカーショットではバックスイングをノーコックで上げるなど、シンプルに振ることで確実性を上げている(写真・村上航、佐々木啓)
2019年アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフの最終日。勝負どころの終盤ホールでグリーン周りのガードバンカーに何度もつかまりながらも、砂イチを見事に決め続けて1パットのパーでピンチをしのぎ優勝杯を手にした浅地洋佑。「グリーンを外すならラフよりもバンカーがいい」と語っていたが、浅地が何に気をつけて砂イチを連発したのか、振り返ろう。
曲げないドライバーと砂イチを実現した浅地洋佑
「私の場合、10ヤード弱から30ヤード近くまでの距離は5ヤード刻みで打ち分けています。どうやって距離を打ち分けているかというと、振り幅ではなくアドレス時のボールとの距離を変えています。例えば、10ヤードを打つときはボールから離れて立つイメージです。スタンスを広げて腰を落として、重心を落として構えます。結果、フラットなスイング軌道になり、ヘッドが少しシャローに下りてきます。これでボールが高く上がり、飛距離が抑えられるというわけです」
もう少し距離がある20ヤードを打つときは、ボールに近づき、スタンスを広げずに腰を高く構える。30ヤードなら、さらに近めに立つという。するとアップライトなスイング軌道になって、ヘッドを上から入れてボールの手前の砂を強く叩けるので飛距離が出るのだ。
「フェースの開きはおよそ30度。距離に応じて開き具合を変えることはありません。スタンスも、左足を半足分ほど後ろに引いたオープンスタンスで一定です。ボール位置も常に左カカトの延長線上。クラブを持つ長さや振り幅も一定です」
変えるポイントを少なくすることで、確実性を上げるのが浅地流。変えるポイントが増えれば増えるほど、常に同じ球は打ちにくくなる。シンプルに考えることで砂イチを連発していたのだ。
「バックスイングでは手首のコックを使わず、体の回転だけでクラブを振り上げ、飛球線に向かって振り抜いていきます。カット軌道で打つよりも、インサイドから振り下ろしたほうが、飛距離が安定します」
インサイドから下ろしたほうが砂を取る量が一定になり、飛距離の誤差がなくなるという。また、「砂は抵抗が強いので手首のコックをしっかり使って打つ」とも言われているが、浅地はノーコック打法。そのほうがシンプルに振れて、いつも同じ球が打てるからだ。バンカーの砂はやわらかいとか硬いとか、ホールによって変わることはあまりない。それだけに、そのコースの砂で打つ距離がつかめていたなら、打ち方をシンプルにしたほうがより確実性が増すというもの。バンカーショットの距離感が出せないという方は、浅地流のバンカーショットを試してみてはいかがだろう。(2019年取材)
曲げないドライバーと砂イチを実現した浅地洋佑
「私の場合、10ヤード弱から30ヤード近くまでの距離は5ヤード刻みで打ち分けています。どうやって距離を打ち分けているかというと、振り幅ではなくアドレス時のボールとの距離を変えています。例えば、10ヤードを打つときはボールから離れて立つイメージです。スタンスを広げて腰を落として、重心を落として構えます。結果、フラットなスイング軌道になり、ヘッドが少しシャローに下りてきます。これでボールが高く上がり、飛距離が抑えられるというわけです」
もう少し距離がある20ヤードを打つときは、ボールに近づき、スタンスを広げずに腰を高く構える。30ヤードなら、さらに近めに立つという。するとアップライトなスイング軌道になって、ヘッドを上から入れてボールの手前の砂を強く叩けるので飛距離が出るのだ。
「フェースの開きはおよそ30度。距離に応じて開き具合を変えることはありません。スタンスも、左足を半足分ほど後ろに引いたオープンスタンスで一定です。ボール位置も常に左カカトの延長線上。クラブを持つ長さや振り幅も一定です」
変えるポイントを少なくすることで、確実性を上げるのが浅地流。変えるポイントが増えれば増えるほど、常に同じ球は打ちにくくなる。シンプルに考えることで砂イチを連発していたのだ。
「バックスイングでは手首のコックを使わず、体の回転だけでクラブを振り上げ、飛球線に向かって振り抜いていきます。カット軌道で打つよりも、インサイドから振り下ろしたほうが、飛距離が安定します」
インサイドから下ろしたほうが砂を取る量が一定になり、飛距離の誤差がなくなるという。また、「砂は抵抗が強いので手首のコックをしっかり使って打つ」とも言われているが、浅地はノーコック打法。そのほうがシンプルに振れて、いつも同じ球が打てるからだ。バンカーの砂はやわらかいとか硬いとか、ホールによって変わることはあまりない。それだけに、そのコースの砂で打つ距離がつかめていたなら、打ち方をシンプルにしたほうがより確実性が増すというもの。バンカーショットの距離感が出せないという方は、浅地流のバンカーショットを試してみてはいかがだろう。(2019年取材)
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