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勝者に技アリ!
曲げない男・稲森佑貴は体重移動を縦に意識してクリーンにヒットする【勝者に技アリ!】
曲げない男・稲森佑貴は体重移動を縦に意識してクリーンにヒットする【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年2月26日 08時00分
2018年の男子ツアーは九州勢の活躍が目立っていた。ツアー最高峰の舞台、日本オープンを制したのも鹿児島県出身の24歳、稲森佑貴だった。稲森は15年から3季連続でフェアウェイキープ率トップに輝く“曲がらない男”。日本オープンでも、そのポテンシャルを遺憾なく発揮したが、特にフェアウェイウッドの精度が光っていた。最終日は13番パー4で5番ウッドを使用してチャンスにつけ、3連続バーディ奪取の起点とした。そのフェアウェイウッドの操り方を稲森に学んだ。
日本一曲がらない男・稲森佑貴のドライバースイング
「フェアウェイウッドは、ボールを上げたくなります。でも上げようとすると右肩が下がってあおり打ちになり、ヘッドが下から入ってミスショットになります。ヘッドは上から打ち込むぐらいの意識を持つほうがいいですね」
このとき重要なのは、ボール位置だという。
「ドライバーと同じように左ツマ先前あたりにボールを置いてしまうと、地面にあるボールを打つフェアウェイウッドは、右肩がかぶりやすくカットに入りやすくなります。私は左股関節の少し右側の前に置くようにしています」
そして体をきちんと回転させることが、クリーンにボールをヒットするコツだという。
「私は背骨を軸に、体重移動を縦にする意識を持っています。横の体重移動を意識してヒザが左右に動くと、スエーになりミスを呼び込みます。バックスイングでは上体の回転に合わせて左ヒザが、ダウンスイングでは右ヒザが前に出るようにヒザを動かすと、縦の体重移動が自然に行えます」
ヒザが左右に動けば軸も傾きやすくなる。背骨を軸に回転し、ヒザは前後に使う。この意識で正しくその場回転できて、地面にあるボールがクリーンヒットできるようになるのだ。
「フォローで左ワキを締めたまま振り抜くこともポイントです。体が伸び上がらずに、体の回転に沿ってスクエアに振れるので狙ったところに打てます。インパクトまで頭が右に傾かないようにすると、体とボールとの距離が変わりにくくなります」
球を上げようとすると、頭が右に傾きあおり打ちになる。インパクトまでは頭を傾けないように、地面と垂直に立てる意識を持つといい。
グリーンに近づけたい一心でフェアウェイウッドでも飛距離を求めがちだが、それは大きな間違い。フェアウェイウッドだって、番手なりの飛距離を打つクラブ。大きく左右に体をゆする体重移動は必要ない。その場回転でクリーンに打つことが大事なのだ。そのためには、稲森のいう縦の体重移動の意識は効果的だ。ぜひ、試してほしい。(2019年取材)
日本一曲がらない男・稲森佑貴のドライバースイング
「フェアウェイウッドは、ボールを上げたくなります。でも上げようとすると右肩が下がってあおり打ちになり、ヘッドが下から入ってミスショットになります。ヘッドは上から打ち込むぐらいの意識を持つほうがいいですね」
このとき重要なのは、ボール位置だという。
「ドライバーと同じように左ツマ先前あたりにボールを置いてしまうと、地面にあるボールを打つフェアウェイウッドは、右肩がかぶりやすくカットに入りやすくなります。私は左股関節の少し右側の前に置くようにしています」
そして体をきちんと回転させることが、クリーンにボールをヒットするコツだという。
「私は背骨を軸に、体重移動を縦にする意識を持っています。横の体重移動を意識してヒザが左右に動くと、スエーになりミスを呼び込みます。バックスイングでは上体の回転に合わせて左ヒザが、ダウンスイングでは右ヒザが前に出るようにヒザを動かすと、縦の体重移動が自然に行えます」
ヒザが左右に動けば軸も傾きやすくなる。背骨を軸に回転し、ヒザは前後に使う。この意識で正しくその場回転できて、地面にあるボールがクリーンヒットできるようになるのだ。
「フォローで左ワキを締めたまま振り抜くこともポイントです。体が伸び上がらずに、体の回転に沿ってスクエアに振れるので狙ったところに打てます。インパクトまで頭が右に傾かないようにすると、体とボールとの距離が変わりにくくなります」
球を上げようとすると、頭が右に傾きあおり打ちになる。インパクトまでは頭を傾けないように、地面と垂直に立てる意識を持つといい。
グリーンに近づけたい一心でフェアウェイウッドでも飛距離を求めがちだが、それは大きな間違い。フェアウェイウッドだって、番手なりの飛距離を打つクラブ。大きく左右に体をゆする体重移動は必要ない。その場回転でクリーンに打つことが大事なのだ。そのためには、稲森のいう縦の体重移動の意識は効果的だ。ぜひ、試してほしい。(2019年取材)
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