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宮本勝昌はアームロック式パターグリップでダウンブローにヒット【勝者に技アリ!】

宮本勝昌はアームロック式パターグリップでダウンブローにヒット【勝者に技アリ!】

宮本勝昌はアームロック式パターグリップでダウンブローにヒット【勝者に技アリ!】

配信日時:2022年2月28日 17時00分

首位がめまぐるしく入れ替わった2019年中日クラウンズを制したのは、宮本勝昌だった 左腕とパターの間に隙間をつくって握るアームロック式グリップに変えてすぐの勝利だった(写真・佐々木啓、村上航)
首位がめまぐるしく入れ替わった2019年中日クラウンズを制したのは、宮本勝昌だった 左腕とパターの間に隙間をつくって握るアームロック式グリップに変えてすぐの勝利だった(写真・佐々木啓、村上航)
2019年中日クラウンズ。首位がめまぐるしく入れ替わる展開を制したのは宮本勝昌だった。宮本は前年6月、免疫性神経疾患フィッシャー症候群を患って思うようなプレーができず、18年続いたシード権を喪失して挑んだ19年シーズンだった。

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18番で10メートルのスネークラインをねじ込んで手にした通算17勝目だった。それまで中日クラウンズには22回出場し、トップ10入りはわずかの1回。決して得意コースではない名古屋GC和合Cでつかんだ勝利は格別だった。宮本の背中を押したのは、アームロック式のグリップに変えたパッティングだったという。

「実はパッティングが不調だったので、開幕戦の東建ホームメイトカップの最終日からアームロック式のスタイルに変えていました。34インチから5インチ長い39インチの中尺パターに変更もしました。アームロック式といえばグリップエンドが左腕に触れるようにグリップして腕をロックする握りですが、私は少し隙間ができるように握ります」

このアームロック式に握りを変えたことで、左腕とパターに一体感が出たという。そしてシンプルでオートマチックな動きになり、ストロークがブレなくなったという。

「腕がロックされる握りなので手元の形を変えずに振れて、首のツケ根を支点に肩をタテに回転しやすくなりました。当たり前のことですが、パッティングで大事なのはパターの芯でボールの芯をとらえること。中尺にしたことでパター自体が重くなり、手先の余計な動きが入りにくくなったことも芯に当たりやすくなったのだと思います」

アームロック式はハンドファーストの構えになるので、インパクトで自然とボールを上からしっかりヒットできると続けた。

「パッティングでもアプローチのように、ハンドファーストでダウンブローにヒットできれば、距離感を合わせやすくなります」

この左腕とグリップに少し隙間ができる握り方に至ったのは、「ギターの弦を押さえるような感覚で、気持ちよくストロークできる持ち手のポジションを探った結果です」と、宮本はいう。やさしく、それでいてしっかり握るといった意識だろうか。プロならではの感覚でつかんだこの握り、宮本に習って試してみる価値がありそうだ。(2019年取材)
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