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勝者に技アリ!
永峰咲希はヘソ下にクッと力を入れて体の正面でインパクト【勝者に技アリ!】
永峰咲希はヘソ下にクッと力を入れて体の正面でインパクト【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年3月1日 08時00分
2018年フジサンケイレディスクラシック最終日、首位と3打差の5位からスタートした永峰咲希。初日を首位でフィニッシュしながら、2日目にショットの調子を落とした。だが最終日、これを立て直す。2日目に50パーセントだったフェアウェイキープ率を79パーセントに上げ、パーオンを逃したのは1ホールのみ。たった1日でショットを修正し、最終日に5つスコアを伸ばして3日間トータル10アンダーでフィニッシュ。菊地絵理香に並ばれてプレーオフとなったが、緊張をものともせず安定したショットを見せて悲願の初優勝を手にした。永峰はどうやってショットを復調させたのか、本人の証言で振り返る。
永峰咲希はドライバーもヘソ下で振る【連続写真】
「初日は調子がよくて首位で終えましたが、2日目はショットがバラバラになってしまいました。でも何が悪かったのか、ラウンド中に気づくことができました。きっかけは同じ組で回っていた成田美寿々さんのスイングでした。風に負けず、しっかり打てていたんです」
成田のスイングを間近に見ていて、体で振っているつもりでも手先でクラブを振り上げる悪いクセが出ていることに気づいたのだという。
「ハッとして、おなかにクッと力を入れてバックスイングするようにしました。意識したのはそれだけです。自然に体幹に力が入り、体の正面でボールをとらえることができるようになりました」
永峰がクッと力を入れるのはヘソの少し下。少しおなかをへこますように構えると力が入りやすい。
「例年は開幕前の合宿で芝から1日300球ほど打ち込んでいましたが、古閑美保さんからアドバイスをもらったんです。『マットからならもっと球数を打てる。ちゃんと効果がある』と。そこでシーズン開幕前に1日700球ほどマットから打ち込んで、スイングを固めました。そのおかげかもしれません」
マットからの打ち込みはソールが滑って当たってくれるので、ヘタを固めることもある。だがヘッドの入りが安定しているのなら、手首を痛めることがないので球数を打てるのだ。毎日700球を打つのは簡単なことではない。だが700球も打っていれば腹筋だって強くなるし、ヘソ下にクッと力を入れて体幹で振る動きも身に付くだろう。こうした地道な努力が初優勝の栄冠を永峰にもたらしたのは、疑いのないところだ。(2018年取材)
永峰咲希はドライバーもヘソ下で振る【連続写真】
「初日は調子がよくて首位で終えましたが、2日目はショットがバラバラになってしまいました。でも何が悪かったのか、ラウンド中に気づくことができました。きっかけは同じ組で回っていた成田美寿々さんのスイングでした。風に負けず、しっかり打てていたんです」
成田のスイングを間近に見ていて、体で振っているつもりでも手先でクラブを振り上げる悪いクセが出ていることに気づいたのだという。
「ハッとして、おなかにクッと力を入れてバックスイングするようにしました。意識したのはそれだけです。自然に体幹に力が入り、体の正面でボールをとらえることができるようになりました」
永峰がクッと力を入れるのはヘソの少し下。少しおなかをへこますように構えると力が入りやすい。
「例年は開幕前の合宿で芝から1日300球ほど打ち込んでいましたが、古閑美保さんからアドバイスをもらったんです。『マットからならもっと球数を打てる。ちゃんと効果がある』と。そこでシーズン開幕前に1日700球ほどマットから打ち込んで、スイングを固めました。そのおかげかもしれません」
マットからの打ち込みはソールが滑って当たってくれるので、ヘタを固めることもある。だがヘッドの入りが安定しているのなら、手首を痛めることがないので球数を打てるのだ。毎日700球を打つのは簡単なことではない。だが700球も打っていれば腹筋だって強くなるし、ヘソ下にクッと力を入れて体幹で振る動きも身に付くだろう。こうした地道な努力が初優勝の栄冠を永峰にもたらしたのは、疑いのないところだ。(2018年取材)
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