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額賀辰徳はトップでフェースを空に向けてインパクトの形をつくる【勝者に技アリ!】

額賀辰徳はトップでフェースを空に向けてインパクトの形をつくる【勝者に技アリ!】

額賀辰徳はトップでフェースを空に向けてインパクトの形をつくる【勝者に技アリ!】

配信日時:2022年3月4日 08時00分

額賀辰徳は方向性を求めてスイング改造に着手 見事、2018年三井住友VISA太平洋マスターズで初優勝を遂げた(写真・鈴木祥、佐々木啓)
額賀辰徳は方向性を求めてスイング改造に着手 見事、2018年三井住友VISA太平洋マスターズで初優勝を遂げた(写真・鈴木祥、佐々木啓)
日本屈指の飛ばし屋、額賀辰徳が初優勝を遂げたのは2018年三井住友VISA太平洋マスターズだった。ただ飛ばせばいいというだけじゃなく、安定性も求めてスイング改造に着手した結果だった。額賀が会得した安定ショットのコツとは?

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「飛距離には自信がありましたが、結果を残すためにはショットの安定感が必要だと感じていました。そこでスイング改造に着手。以前はバックスイングでフェースを開き、ダウンスイングからフォローにかけてフェースを閉じて打っていました。これではインパクトが点になってしまい、安定感に欠けていました」

そこで額賀は、フェースローテーションを抑えるスイングの取得に取り組んだ。フェースローテーションを抑えれば、インパクトゾーンが長くなり方向性がよくなる。しっかりボールを押せるので、飛距離のロスも最小限に抑えられる。

「トップでインパクトの形をつくってしまうようにしました。つまり、フェースが閉じた状態のトップです。そこから手首のコックをほどかず、リリースせずに体の回転だけで振り下ろしてインパクトを迎えます。腕のローテーションを意識しないのでシンプルにスイングすることができますし、インパクトゾーンが線になって長くなるんです」

アドレスから手元が腰の高さに上がるまでフェースの向きはスクエア、そこから腕をローテーションせずに体の回転で振り上げて、フェースが空を向くようにトップをつくる。これでインパクトの形をつくったトップが完成する。

「ダウンスイングでは腰をレベルに回すことが大事です。腰が止まってしまうと、腕だけで打つことになりボールは左に飛んでしまいます。トップでつくった形をキープして、フェースを閉じたままフォローまで一気に振り抜きます。体の回転でクラブを振っていれば、トップのフェースの向きで方向性は決まります」

額賀はこの時点でスイングの完成度は15パーセントといっていたが、三井住友VISA太平洋マスターズの最終日のパーオン率は1位だった。スイング改造に確かな手応えを感じての初優勝だった。(2018年取材)
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