連載
勝者に技アリ!
上田桃子は右足一本立ちの意識でストロークを安定させている【勝者に技アリ!】
上田桃子は右足一本立ちの意識でストロークを安定させている【勝者に技アリ!】
配信日時:2022年3月7日 08時00分
2019年ヨネックスレディス最終日。首位と1打差の3位からスタートした上田桃子が、ひとつボギーを叩くも3連続を含む8バーディを奪って65で回り、2位に6打差をつける圧勝劇を見せた。強さを見せつけたシーズン2勝目、通算15勝目は「決めたいと思っていたパッティングを決められた」と上田が話したとおり、安定したストロークがもたらした勝利だった。最終日は8ホールを1パットで収めるなど、バーディを量産したストロークの秘訣を上田が教えてくれた。
まだ初々しい上田桃子プロテスト合格の日【女子プロ写真館】
「パッティングではまずラインを決めて、ボールから20〜30センチ先のそのライン上にスパット(目印)をつくり、そこに打ち出すことを考えています」
スパットに対してフェース面をスクエアに合わせたら、ボールとスパットを結ぶラインに目線を合わせる。スパットに向かってボールを打ち出せれば、狙ったところに打ててボールがラインに乗るという。
「20センチ程度先のスパットなら、短い距離なのでしっかり真っすぐ打ち出すことはさほど難しくありません。遠いところにスパットを設定すると、体が起き上がったり、スパットの方向にヘッドを振ろうとしてフェースが開くなど、出球の方向がズレやすくなってしまいます」
ストローク中に気をつけているのは、下半身を動かさないことだという。
「パッティングでは下半身が動いてしまうと、ストロークがブレる原因になります。テークバックでヘッドを目で追うと、体が右に動きやすいので注意が必要です。目線が動くと、つられて体も動いてしまいます。私はヘッドを目で追うことはせず、アドレス時のボール位置に目線を置いたままストロークします。右太モモ内側に力を入れて、右足一本で立つ意識でボールを打つと、下半身が粘って目線も上がりにくくなります」
目線を上げないためにも、ボールの近くにスパットを設定するのは有効だ。
「ただし大きく曲がるラインのときは、近くにスパットをつくってもカップのほうに意識がいって目線が上がりやすくなります。特にスライスラインではカップが目に入りやすいので、注意が必要です。そんなときこそ右足一本立ちの意識で、下半身を粘らせて目線を上げないように注意してください」
ゴルフボールの直径は42.67ミリ。10センチ先のスパットといえば、ボール2個分とちょっと先、スタンスの幅の中にある。まずは上田のようにボールのすぐ先にスパットをつくって、ストロークを安定させよう。(2019年取材)
まだ初々しい上田桃子プロテスト合格の日【女子プロ写真館】
「パッティングではまずラインを決めて、ボールから20〜30センチ先のそのライン上にスパット(目印)をつくり、そこに打ち出すことを考えています」
スパットに対してフェース面をスクエアに合わせたら、ボールとスパットを結ぶラインに目線を合わせる。スパットに向かってボールを打ち出せれば、狙ったところに打ててボールがラインに乗るという。
「20センチ程度先のスパットなら、短い距離なのでしっかり真っすぐ打ち出すことはさほど難しくありません。遠いところにスパットを設定すると、体が起き上がったり、スパットの方向にヘッドを振ろうとしてフェースが開くなど、出球の方向がズレやすくなってしまいます」
ストローク中に気をつけているのは、下半身を動かさないことだという。
「パッティングでは下半身が動いてしまうと、ストロークがブレる原因になります。テークバックでヘッドを目で追うと、体が右に動きやすいので注意が必要です。目線が動くと、つられて体も動いてしまいます。私はヘッドを目で追うことはせず、アドレス時のボール位置に目線を置いたままストロークします。右太モモ内側に力を入れて、右足一本で立つ意識でボールを打つと、下半身が粘って目線も上がりにくくなります」
目線を上げないためにも、ボールの近くにスパットを設定するのは有効だ。
「ただし大きく曲がるラインのときは、近くにスパットをつくってもカップのほうに意識がいって目線が上がりやすくなります。特にスライスラインではカップが目に入りやすいので、注意が必要です。そんなときこそ右足一本立ちの意識で、下半身を粘らせて目線を上げないように注意してください」
ゴルフボールの直径は42.67ミリ。10センチ先のスパットといえば、ボール2個分とちょっと先、スタンスの幅の中にある。まずは上田のようにボールのすぐ先にスパットをつくって、ストロークを安定させよう。(2019年取材)
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