Q.ドライバーを曲げないためのアドレスのこだわりは？

『アドレスは大体、左足の内モモに体重を乗せ、やや左足体重にしています。左足4.5、右足5.5くらいの割合で構えています。内モモにハリというか体重を乗せる感じですね。内モモに少しハリ感があるとオーバースイングになりづらく、切り返してきた時に、骨盤の前後の動きがしやすくなります』

Q.普通のスタンスのままだったらオーバースイングになる？

『左足に少し体重が乗っていないとオーバースイングになって、右足に体重が残り、あおりすぎてしまいます。左足の内モモに体重を乗せると、スイングがコンパクトになり、体重移動がしやすい。あおりすぎて曲がる！とか、ダフりが減ります。私は土踏まずの上くらいに体重をおきますね。足の真ん中か、ややツマ先寄りです。少し体重をツマ先寄りに置くことで前傾がキープしやすいです』

Q.テークバックで意識していることは？

『最初は左腕主動です。腕をネジったりとかはしないように、ネジれないようにハーフウェイバックまで持っていって、そこからコックを入れて、トップにクラブを持っていきます。バックスイングを上げていく過程で横向きにコックを入れるのがベストです』

Q.なぜ左手首を手のひら側に折る動きが良いのですか？

『逆に手首を縦に曲げてしまうと、オーバースイングとシャフトクロスになる原因になってしまいます。手首が動きすぎてブレにつながります。横に曲げることで、手首が固定され、球が安定します』

Q.体重移動で意識していることは？

『私は骨盤が縦に動くように意識しています。上げる時は、右の腰を後ろに引いて、下ろしてくる時は、左の腰を後ろに引いて、右の腰が出るようにインパクトを迎えています。

トップポジションで、右足に全部の体重が乗りがちになりますが、少しだけ左足に意識を残しておくことで、右に傾くことが起こるプッシュやダフリ、スライスの抑制になります』

高橋彩華（たかはし・さやか）プロフィール／1998年7月24日生まれ、新潟県新潟市出身。2020年全米女子オープンでは11位Ｔに食い込む活躍を見せる。日本ツアーでは２年連続パーオン率５位以内に入るショットの精度をほこり、曲がらないショットを武器に優勝争いに絡む。