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    時松隆光のピッチ&ランはベースボールグリップで落としどころに全集中【勝者に技アリ!】

    時松隆光のピッチ&ランはベースボールグリップで落としどころに全集中【勝者に技アリ!】

    配信日時:2022年3月15日 08時00分

    • レッスン
    2018年関西オープンでツアー3勝目を挙げた時松隆光 ベースボールグリップで打つピッチ&ランのアプローチが無駄なボギーを抑えた勝利だった(写真・鈴木祥)
    2018年関西オープンでツアー3勝目を挙げた時松隆光 ベースボールグリップで打つピッチ&ランのアプローチが無駄なボギーを抑えた勝利だった(写真・鈴木祥)
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    2018年関西オープンで、ツアー3勝目を挙げた時松隆光。ベースボールグリップでお馴染みだが、このグリップは「右手が使いやすくショットの精度が上がります。アプローチでも有効です」と、時松はいう。18年関西オープンでもパーキープ率が1位で、リカバリー率は82パーセントだった。優勝にひと役買ったベースボールグリップで打つ、時松がアプローチの基本とするピッチ&ランを紹介する。

    時松隆光のベースボールグリップで打つドライバー【連続写真】

    「アプローチはピッチ&ランで転がして寄せることを第一に考えています。使用クラブは52度のウェッジ。58度だとスピンが入ったり入らなかったりしやすいので、ミスの幅を小さくするために52度を使っています」

    ロフトが大きくなれば、プロだってミスする確率が高くなってしまう。転がし寄せられるところは、シンプルに打ちたい。そのための52度のウェッジというわけだ。

    「最初に落としどころを決めます。グリーンの速さや傾斜などで変わりますが、目安としてはピンまで10ヤードならキャリーは2ヤード、ピンまで30ヤードならキャリーは10ヤードです。狙ったところにボールを落とせればピンに転がり寄っていくので、落としどころにだけ集中しています」

    このとき注意したいのが、打った後に頭を上げないこと。落としどころに集中していると、目標が近いので結果が気になりやすくヘッドアップしやすい。結果はいずれ分かるのだから、ボールが打ち出されてもボールがあったところを見続けることが大事だ。

    「ヘッドアップには要注意。私はボールの右端を見続けています。打ち方はシンプルです。ボールを右足寄りに置いて、ハンドファーストでロフトを立てて転がす構えをつくります。そして手先を使わず、アドレス時につくった両腕と肩の三角形をキープして体の回転で打ちます」

    時松はこのピッチ&ランも、もちろんベースボールグリップで打っている。器用な右手で距離感を出しやすいグリップなのだ。ショットで違和感を覚える人でも、アプローチならベースボールグリップでいいイメージを出せるかもしれない。ぜひ、試してほしい。(2018年取材)
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    勝者に技アリ!

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