マジック★ゴルフメソッド|奥嶋誠昭編 #7 2打目のアイアン 稲見萌寧はフルショットしない!?
現役トッププロを指導するツアープロコーチから独自の上達プログラムを全12回で学ぶ『マジック★ゴルフメソッド』。初回シリーズは稲見萌寧、高橋彩華、木下稜介らを指導する奥嶋誠昭が登場。奥嶋コーチが考えるアマチュアゴルファーの80切りを目指すためのキーワードは“パーオン率55%”。パーオン率を高めるための第7回目のテーマは『ラフ・番手間の距離でグリーンをとらえる』。
配信日時:2022年4月20日 00時00分
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【動画】ラフ・番手間の距離でグリーンをとらえる
今回は、ラフの状況、番手と番手の間の中途半端な距離…といった2つのケースで、パーオン率を上げるためのレッスンをおこなっていきます。まずラフやディボットからのショットですが、アマチュアの方は大振りしないことをおすすめします。稲見プロの場合は、ラフに入ったらフルショットをせずに「パンチショット」を使って上手くボールをコントロールして、手前からコロがして乗せることが多いですね。
「パンチショット」は林のなかからのショットなどで使用したりしますが、深いラフからでもなるべくコンパクトにパチンと強めに打ってあげて球をコントロールしてグリーンを捉えていくのが理想かなと思います。パンチショットはフルショットに比べて、トップの位置がコンパクトになりますので、芯に当たりやすく、ラフに負けづらくなるのがメリット。ボールが埋まっているとそのぶん飛距離が落ちるので、番手は上げないといけないですね。
構え方としては、埋まっている状態ですと、ダウンブローに打ちたいので、ボールは少し右足寄りにセットします。テークバックから腕が地面と平行になるくらい上げて、フォロー側も腕が地面と平行になるまでで止めてあげる。これが「パンチショット」の打ち方になります。大きく振らずにラフに負けないように振りぬいてあげると、球も低くでますし、ボールもコロがっていきます。
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普段、練習する場合は、練習場でマットに打ち込むと手を痛めるので、ティアップしたボールを上から打っていくイメージでおこなうと良い練習になると思います。
深めのラフの場合、ユーティリティか?ロングアイアンか?で迷うケースもありますが、ボールの先に芝が密集している時はユーティリティ、ボールの先が芝で隠れてなければロングアイアンという判断になりますね。手前のラフが長いと出球の高さを出さないと、ラフに食われてしまうので、そういうときはユーティリティのほうが確実ですね。
ラフやディボットでなくても、「パンチショット」はすごく有効です。アマチュアの方は勘違いしがちですが、プロは意外とフルショットばかりしているわけではありません。セカンドショットは抑えて打っているほうが多いことは知っておいて欲しいと思いますね。番手間の距離でもパンチショットをおすすめします。大きく振らなくていいですし、小さく振れば振るほど芯に当たりやすいので、ミスをしづらい。ラインも出しやすいので、みなさんもぜひ試してみてください。
奥嶋誠昭(おくしま・ともあき)プロフィール|1980年3月26日生まれ。神奈川県出身。ヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテックゴルフスタジオ」で、体とクラブの動きを3次元で計測・解析する『GEARS』(ギアーズ)をはじめとする、世界最先端機器を駆使したレッスンを行っている。
話数 | 3か月で上達!奥嶋誠昭 パーオン率55%達成計画 |
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#1 | 長いインパクトゾーンでフェースをコントロール |
#2 | フェース真っ直ぐインパクトを実現する |
#3 | 安定したスイング軌道を手に入れる |
#4 | ショット力UPの総仕上げ |
#5 | 球を曲げてグリーンをとらえる |
#6 | フェアウェイバンカーからグリーンをとらえる |
#7 | ラフ・間の距離でグリーンをとらえる |
#8 | 向かい風・Par3でグリーンをとらえる |
#9 | 傾斜から高確率でグリーンを捉える |
#10 | アライメントが狂わない構え方 |
#11 | グリーンが狙いやすい位置にティショットを置く |
#12 | パーオンを諦めがちな状況の判断 |
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【動画】最強ツアープロコーチが教える〜マジック★ゴルフメソッド