【ローリー・マキロイのドライバースイング】左を向いて右ヒジを曲げて右プッシュで飛ばす
全米プロゴルフ選手権が開幕。理論派プロの谷口拓也が世界のトッププロのスイングを分析します。
配信日時:2017年8月16日 06時00分
ダウンで胸を右へ向けて打つから振り遅れない
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右ヒジが曲がったままインパクトして長いフォローを作る
右プッシュ打法のポイントは、ダウンスイングに入る際に絶対に胸は右を向ける点です。胸が速い段階で目標方向を向いてしまうと上体が開いてしまい、クラブは寝てしまいフェースが開いてしまいます。それではスライスになってしまいます。ダウンスイングに入る際に彼は他のトッププロと同じように足、ヒザ、腰と下から順番に切り返しているため、最後に上体が回り左肩が開かずに打てるのです。ダウスイングで下半身先行で切り返していき、最後に上体を回していきます。つまりあくまで左サイド主導で切り替えしているからこそ、できる打法ともいえます。
インパクトの際に注目してほしいのは、非常に右ヒジが体に近いところを回っており、右ヒジがかなり曲がったままインパクトを迎えています。この曲がり度合いは他のプロよりも大きいと思います。下半身先行で腰を回したあとジャンプアップすることで、下半身の動きはロックされます。その後上体は右ヒジと回り続けるため、ダウンスイングのような右ヒジが体にくっついたようなインパクトになるのです。普通は上体の回転はインパクト付近では止めつつ手元だけが動いてインパクトにつながります。ただ、体と一緒に回すことで体の回転スピードが上がり、さらに右ヒジをインパクト以降で延ばしていけるとフォロー付近に最大ヘッドスピードを作ることができるのです。極端に言えば、右腕が伸びたままインパクトするとヘッドは減速してしまいます。この右ヒジの形が飛ばしのもう一つの秘訣ともいえますね。
インパクトの際に注目してほしいのは、非常に右ヒジが体に近いところを回っており、右ヒジがかなり曲がったままインパクトを迎えています。この曲がり度合いは他のプロよりも大きいと思います。下半身先行で腰を回したあとジャンプアップすることで、下半身の動きはロックされます。その後上体は右ヒジと回り続けるため、ダウンスイングのような右ヒジが体にくっついたようなインパクトになるのです。普通は上体の回転はインパクト付近では止めつつ手元だけが動いてインパクトにつながります。ただ、体と一緒に回すことで体の回転スピードが上がり、さらに右ヒジをインパクト以降で延ばしていけるとフォロー付近に最大ヘッドスピードを作ることができるのです。極端に言えば、右腕が伸びたままインパクトするとヘッドは減速してしまいます。この右ヒジの形が飛ばしのもう一つの秘訣ともいえますね。
ローリー・マキロイプロフィール
欧州ツアーでの活躍を足がかりに注目を集めると、2011年の「全米オープン」で2位に8打差をつける通算16アンダーでメジャー初制覇を達成。翌年には「全米プロゴルフ選手権」を制すと、14年には「全英オープン」、「全米プロ」とメジャー2勝を達成した。残す4大メジャータイトルは「マスターズ」のみ。今季はキャリアグランドスラムの期待がかかる。ジョーダン・スピース、ジェイソン・デイと共に新BIG3と呼ばれる。
【解説】谷口拓也氏プロフィール
東北福祉大出身で2002年にプロ転向しており、「アイフルカップゴルフトーナメント」や「サン・クロレラクラシック」などツアー通算2勝を誇るショットメーカー。理論派プロとしても通っており、様々なメディアでも活躍中。ギアオタクでもあり、常に最新のギアの試打に余念がない。