【ダスティン・ジョンソンのドライバースイング】シャットフェースでハンドファーストのまま腕は返さない 最強の飛ばし術
全米プロゴルフ選手権が開幕。理論派プロの谷口拓也が世界のトッププロのスイングを分析します。
配信日時:2017年8月21日 06時00分
アイアンのハンドファーストのように左手甲を押し出す
1 / 12
アームローテーションを行うとフェースが過剰にターンしてしまう
彼の正面のスイングを見ると特徴的なのが、左手甲です。この左手甲がアイアンのハンドファーストのように打つイメージで、いつまでも左手甲が目標を向き続けています。左腕を左に回してヘッドを返す動きをしていないのです。その証拠に右腕がトップのポジションのように曲がったままインパクトしています。これでインパクトで右ヒジが伸びてしまうとフェースが過剰にターンしてしまい、左へ引っ掛けてしまうのです。レッスンではよくアマチュアに対しては両腕を返してフェースターンしようと教えます。両腕の返し、つまりアームローテーションの必要性を説きますが、今のPGAツアーのプロはやっていない動きといえます。左手甲を真っ直ぐ押し出していき、限りなく上へ上へとヘッドを出していく。このスクエアフェースをいつまでも続けるような動きがボールをいつまでも押していけるような長いインパクトゾーンを作り出すのです。
私は右ヒジはインパクト後に伸びればいいと思っています。そしてヘッドの加速で自然とフェースターンは上体の回転とともに行われるのだと考えています。曲がった右ヒジと左手甲の向き。この2つの動きによって、可能となる打ち方だと思います。現にこの打ち方を試して私も300ヤード超の飛距離が出るようになりました。非常に飛距離が出る打ち方だと思っております。
それを可能とするのが、このシリーズで何度もいっている左お尻を後ろに引く動きなのです。「ヒップバック」とも言いますが、左お尻を引くことで左カカトに重心が乗っていき、手元にクラブを通す懐ができるのです。クラブをトップから真下に下ろして早くにボール後方へと持っていき、そのまま体の回転とともにヘッドをハンドファーストのように押し出す。大げさにいえば、そんな動きですね。そのまま非常に早い上体の回転スピードによって、圧倒的なヘッドスピードが生まれるので、その衝撃で左ヒザが伸びるだと私は考えます。左ヒザが伸びる動きは、あくまで結果だと考えています。この独特ですが、このフェースを返さない打ち方こそ今のトッププロたちが実践している最強の飛ばし術だと考えています。
私は右ヒジはインパクト後に伸びればいいと思っています。そしてヘッドの加速で自然とフェースターンは上体の回転とともに行われるのだと考えています。曲がった右ヒジと左手甲の向き。この2つの動きによって、可能となる打ち方だと思います。現にこの打ち方を試して私も300ヤード超の飛距離が出るようになりました。非常に飛距離が出る打ち方だと思っております。
それを可能とするのが、このシリーズで何度もいっている左お尻を後ろに引く動きなのです。「ヒップバック」とも言いますが、左お尻を引くことで左カカトに重心が乗っていき、手元にクラブを通す懐ができるのです。クラブをトップから真下に下ろして早くにボール後方へと持っていき、そのまま体の回転とともにヘッドをハンドファーストのように押し出す。大げさにいえば、そんな動きですね。そのまま非常に早い上体の回転スピードによって、圧倒的なヘッドスピードが生まれるので、その衝撃で左ヒザが伸びるだと私は考えます。左ヒザが伸びる動きは、あくまで結果だと考えています。この独特ですが、このフェースを返さない打ち方こそ今のトッププロたちが実践している最強の飛ばし術だと考えています。
ダスティン・ジョンソンプロフィール
WGC(世界ゴルフ選手権シリーズ)で2勝、FedExカッププレーオフで2勝を挙げるなどビッグタイトルを手にしているが、10年の「全米プロ」ではバンカーと荒れ地を勘違いして罰打を付加されてタイトルを逃すなどメジャータイトルには届いていない。“個人的な理由”により一時期ツアーを欠場していたが復帰を果たした。 飛距離はPGAツアーでもトップクラスの飛ばし屋。ショートゲームの上手さも定評がある。
【解説】谷口拓也氏プロフィール
東北福祉大出身で2002年にプロ転向しており、「アイフルカップゴルフトーナメント」や「サン・クロレラクラシック」などツアー通算2勝を誇るショットメーカー。理論派プロとしても通っており、様々なメディアでも活躍中。ギアオタクでもあり、常に最新のギアの試打に余念がない。