第8回/誰も言わなかった、飛ばしの法則【カーリング】とは?
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時:2017年3月10日 04時38分
【カーリング】の目的はダウンブロー
いずれにしても、この動きはアイアンでダウンブローに打ち抜くため、そして【重いインパクト】を得るためには欠かせない動きです。プロのアイアンにおけるアタックアングル(入射角)は-3°から-5°のダウンブロー。そしてきちんとフェースが閉じた(スクエア)な状態でボールに向かいます。驚くべきことに、ドライバーにおいても-1.3°のダウンブローでインパクトを迎えているのです。
つまりアイアンでは1クラブ分ロフトが立って降りてくるわけです。プロがトーナメントで見せるアイアンでのビックターフや飛距離にはこのような秘密が隠されていたのです。しかし、アマチュアの多くはこの反対の動きを見せます。アイアンでもインパクトでフェースは上を向きます。当然ターフは取れませんし、打球は力なく上に上がるかトップボールを多発します。軽いインパクトの代表例になってしまいます。
ここにもう一つの資料があります。
・USPGAの平均値でロングアイアンの最下点は、なんとボールの先5cm!
・アマチュアの平均はボールの真下、ローハンデでもボールの先1〜2cm。
芝の上で練習できるアメリカ人でさえこの結果ですから、日本のアマチュアの皆さんの場合は、もっと手前ということも想像できてしまいますね……。
それでは皆さんに最も適した動きは【1】〜【3】のどれでしょうか? 私がお勧めするのはやはり最もシンプルな動きを見せる【1】です。タイガー・ウッズやアダム・スコットは美しいスイングの持ち主ですが、このトップが完成すればインパクトまで腕は何もしなくてもフェースをスクエアに保つことが出来るのです。つまり、“カカト軸ジャンプ”が完成すれば「腕は何もしなくても良い」ということになりますね!
さあ、皆さん理解できましたか? 出来ませんよね……。この辺りは言葉による説明の限界を感じます。そこで、次回はもう一度【カーリング】の詳しい内容も含め、タイガーやスコットのようなトップを簡単に完成させるドリルを動画によってご紹介します。SEE YOU LATER!
つまりアイアンでは1クラブ分ロフトが立って降りてくるわけです。プロがトーナメントで見せるアイアンでのビックターフや飛距離にはこのような秘密が隠されていたのです。しかし、アマチュアの多くはこの反対の動きを見せます。アイアンでもインパクトでフェースは上を向きます。当然ターフは取れませんし、打球は力なく上に上がるかトップボールを多発します。軽いインパクトの代表例になってしまいます。
ここにもう一つの資料があります。
・USPGAの平均値でロングアイアンの最下点は、なんとボールの先5cm!
・アマチュアの平均はボールの真下、ローハンデでもボールの先1〜2cm。
芝の上で練習できるアメリカ人でさえこの結果ですから、日本のアマチュアの皆さんの場合は、もっと手前ということも想像できてしまいますね……。
それでは皆さんに最も適した動きは【1】〜【3】のどれでしょうか? 私がお勧めするのはやはり最もシンプルな動きを見せる【1】です。タイガー・ウッズやアダム・スコットは美しいスイングの持ち主ですが、このトップが完成すればインパクトまで腕は何もしなくてもフェースをスクエアに保つことが出来るのです。つまり、“カカト軸ジャンプ”が完成すれば「腕は何もしなくても良い」ということになりますね!
さあ、皆さん理解できましたか? 出来ませんよね……。この辺りは言葉による説明の限界を感じます。そこで、次回はもう一度【カーリング】の詳しい内容も含め、タイガーやスコットのようなトップを簡単に完成させるドリルを動画によってご紹介します。SEE YOU LATER!
TOSHI HIRATA/26歳からゴルフを始め、29歳でプロ入会。日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロとして日本で活動していたが、ツアープロの道を模索、武者修行のため渡米したまま移住。現在はアメリカの日本食レストランチェーン『Seasons Of Japan』のCEOを務める。過去には米国ゴルフチャンネルの解説者の経験や、様々な発信をWEBで行っている。ジョージア州在住