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ALBA720号〜田村尚之「カカト体重ならクラブに振られてヘッドが走る!」

ALBA720号〜田村尚之「カカト体重ならクラブに振られてヘッドが走る!」

ALBA720号〜田村尚之「カカト体重ならクラブに振られてヘッドが走る!」

配信日時:2017年12月19日 23時00分

【体をネジらない(2)/ボール位置編】左カカト線上だとスエーする!ボールが真ん中にあればその場でクルッと回れるぞ

田村はボールを左足寄りに置くことこそスイングを難しくしているという。軌道の最下点で打つ。だからボール位置は体の真ん中になる!
体の中心を感じやすくなるので、その場で回転できる。ヨコの動きがないから、スイング軸もブレない。また体の真ん中にボールを置くと、右肩が前に出ずに肩のラインがスクエアになる。打ち出し方向が安定して、左右の曲がりも少なくなる。だが、体の中心よりも左足寄りにボールがあると体を左右に揺らす動きが必要になる。それだけ精度が悪くなり、スイングも複雑になる。かつ、左手よりも右手が下になる段階で右肩は前に出やすくなる。さらに左足寄りにボールを置いて、そこにヘッドをセットすると、より右肩は前に出てしまう

体の中心を感じやすくなるので、その場で回転できる。ヨコの動きがないから、スイング軸もブレない。また体の真ん中にボールを置くと、右肩が前に出ずに肩のラインがスクエアになる。打ち出し方向が安定して、左右の曲がりも少なくなる。だが、体の中心よりも左足寄りにボールがあると体を左右に揺らす動きが必要になる。それだけ精度が悪くなり、スイングも複雑になる。かつ、左手よりも右手が下になる段階で右肩は前に出やすくなる。さらに左足寄りにボールを置いて、そこにヘッドをセットすると、より右肩は前に出てしまう

エネルギー効率を考えクラブは体と直角に保つ

田村のボール位置は体の真ん中。理由は左手よりも右手が下になるのに、左足寄りに置くと肩と両腕でできる三角形がいびつになり、肩のラインも狂いやすくなるからだ。

「左右均等のものを不均等にするからスイングが難しくなる。短い方の手(左手)が二等辺三角形の頂点になるようにするにはボールを右に置く必要があるわけです。確かにボールを左足寄りに置いて、少し手前を最下点として、ヘッドが上がりはじめてから当たるというのが一般的なセオリーですが、実際に打つときは最下点ではなくボールに向かって振ってしまう。結果、スエーや振り遅れが起こりやすくなるわけです。真ん中に置けば、その場で回転するだけだから難しくないでしょ(田村)」
両手を合わせるように構えると二等辺三角形ができる。これをグリップした状態でも再現しようとするなら、ハンドレイトにして、左手を二等辺三角形の頂点にする必要がある

両手を合わせるように構えると二等辺三角形ができる。これをグリップした状態でも再現しようとするなら、ハンドレイトにして、左手を二等辺三角形の頂点にする必要がある

左手と右手の位置にズレができるのがゴルフの通常のグリップ。ハンドファーストに構えると、三角形が不均一になり、体のスムーズな動きを妨げるため、精度が悪くなる

左手と右手の位置にズレができるのがゴルフの通常のグリップ。ハンドファーストに構えると、三角形が不均一になり、体のスムーズな動きを妨げるため、精度が悪くなる

【体をネジらない(3)/テークバック編】フェースの開きを抑えるにはトップでヒジを突き上げよう!

トップで右ワキを締める動きは田村理論には存在しない。クラブをいかに軽く振るかを考えたら右ワキは開いた方がいい。
右ワキを開くことで体の正面からクラブは外れにくくなる。ただし体を回転させることが条件。体の正面でクラブをキープできれば、インパクトはスクエアになり、振り遅れや、手打ちを防ぐことにつながる。一方、右ワキを締めるとトップでフェースが開きやすくなる。そのまま体を回転させると、当然振り遅れに。また、クラブが体の正面から外れるので、動きをコントロールできない。ショットの精度が落ちる要因になる

右ワキを開くことで体の正面からクラブは外れにくくなる。ただし体を回転させることが条件。体の正面でクラブをキープできれば、インパクトはスクエアになり、振り遅れや、手打ちを防ぐことにつながる。一方、右ワキを締めるとトップでフェースが開きやすくなる。そのまま体を回転させると、当然振り遅れに。また、クラブが体の正面から外れるので、動きをコントロールできない。ショットの精度が落ちる要因になる

曲げないことを優先したら右ワキは開くのが自然

幼少の頃にゴルフを始めた田村は、飛ばすことよりもとにかく曲げないゴルフを身に付けようとした。それで右ワキがトップで開く変形スイングが生まれたわけだが、田村にとってこれは変則でもなんでもない。

「基本的なスイングの考え方は右向け右、左向け左です。その中でクラブが常に体の正面にあれば、スクエアなインパクトが実現します。そのためにはトップで右ワキは開くのが自然な動き。右ワキを締めるとクラブは体の正面から外れて、シャフトが寝てしまいます。一度寝ると、それを戻すのはほぼ不可能。クラブをできるだけ軽く感じながら振ろうとすれば、右ワキを開けるのは私にとって必然だったんです(田村)」

【田村流POINT1】腰の高さまでフェースをボールに向ける

フェースでボールを見続けるようにテークバック。ヘッドが腰のあたりまではこれを意識する。ややシャットに上げるイメージ

フェースでボールを見続けるようにテークバック。ヘッドが腰のあたりまではこれを意識する。ややシャットに上げるイメージ

【田村流POINT2】カラダはネジらず、ヒザの上でヨコ回転

クラブを常に体の正面に置くのが基本の動き。そのためには、体をネジらず、ヒザの上で体全体を回すイメージを持つ

クラブを常に体の正面に置くのが基本の動き。そのためには、体をネジらず、ヒザの上で体全体を回すイメージを持つ

【田村流POINT3】切り返しでワキを締めるとインから下りるぞ

右ヒジをトップで上げるメリットは他にもある。切り返しでクラブを下ろすときに開いた右ワキを締めることをきっかけにすればスムーズにクラブが下ろせる

右ヒジをトップで上げるメリットは他にもある。切り返しでクラブを下ろすときに開いた右ワキを締めることをきっかけにすればスムーズにクラブが下ろせる

この特集が掲載されたのは…

ALBA720号…表紙はダスティン・ジョンソン
●巻頭特集…軽く振ったら飛んじゃった!カラダも、フェースもネジらない!
●特集企画…トップアマが教えてくれたルール!30Y、50Y、70Y 中途半端な距離を極める
●ギア企画…ツアーで大評判!プロを虜にする新M、ボクらに合うのはM1? それともM2?

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