第15回/誰も言わなかった真実、数値で解明!「ゴルフは右手主導か左手主導か?」
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時:2017年5月4日 08時16分
パートナーに一度、支えてもらってテストしよう
まず、ダウンスイングにおいて、右手/左手のどちらががパワーがあるのか? 動画ではトレーニングマシンで計測しますが、皆さんは一人パートナーがいれば可能です。
【1】5番アイアンくらいを用意してください。
【2】アドレスしてトップの形を作ってください。
【3】パートナーは右手のひらにグリップエンド、左手はシャフトの先を支えます。
【4】今からパートナーと力比べをします。
【5】まず、右手のパワーを調べるために左手は離してください。
そして右手一本でゆっくりとダウンススイングを開始してください。パートナーはそれに対してクラブが動かないように抵抗してください。どうですか? パートナーがたとえ女性であっても、ビクともせず持ちこたえているのではないですか? これはなぜでしょうか。
トップで右手の形は、腕相撲で言えば【負けたポジション】なのです。
腕相撲は右ワキが締まり、右腕が勝った力強い体勢をキープして、自分の体重を乗せることでパワーが出ますが、右ワキが空いて右腕が負けた位置からではパワーを出せません。この負けた位置から力を入れて挽回しようしても体重を使えないため、物理的に不可能です。
これは、ゴルフスイングにも同じことがいえます。あなたが右利きでどれだけ腕力があろうとも、グリップエンドとシャフト先端を2点で支えるパートナーに引っ張り合いで勝てる見込みはありません!
それでは左手で同じテストをやってみましょう。この時、最大限の力を出すためには「左ワキの締めが大切」だと痛感するでしょう。そして、腰と左肩の連動による全体重による引き下ろしを使えば、左手一本でもパートナーはズルズルと引っ張られていきます。女性の左手一本でも、パートナーの男性が引きずられるほどです。
この検証は私が20年前レッスンプロだった頃、ゴルフスクールで多くの生徒さんの前で実演しました。右手の実演では私はグリップエンドを指で支えても生徒さんはそれに勝つことが出来ませんでした。左腕がシャフト先端を支えている限り、テコの原理でビクともしないのです。
この検証で分かるのは「ダウンスイングの初期は左サイドに任せるべき」ということではありませんか? しかし、結論を出すにはまだ早急なため、次の検証に移りましょう!
インパクト時には大きな衝撃力が生まれます。インパクトの瞬間にシャフトは逆しなりしながらボールへ向かいます。(余談ですが、柔らかいシャフトではこの逆しなりが大きいためボールが上がります)そして、ボールを弾いた衝撃で、シャフトは反対側にしなります。これほど大きな衝撃(1トン以上)に左手だけで持ちこたえられるのか? 答えはノーです。
【1】5番アイアンくらいを用意してください。
【2】アドレスしてトップの形を作ってください。
【3】パートナーは右手のひらにグリップエンド、左手はシャフトの先を支えます。
【4】今からパートナーと力比べをします。
【5】まず、右手のパワーを調べるために左手は離してください。
そして右手一本でゆっくりとダウンススイングを開始してください。パートナーはそれに対してクラブが動かないように抵抗してください。どうですか? パートナーがたとえ女性であっても、ビクともせず持ちこたえているのではないですか? これはなぜでしょうか。
トップで右手の形は、腕相撲で言えば【負けたポジション】なのです。
腕相撲は右ワキが締まり、右腕が勝った力強い体勢をキープして、自分の体重を乗せることでパワーが出ますが、右ワキが空いて右腕が負けた位置からではパワーを出せません。この負けた位置から力を入れて挽回しようしても体重を使えないため、物理的に不可能です。
これは、ゴルフスイングにも同じことがいえます。あなたが右利きでどれだけ腕力があろうとも、グリップエンドとシャフト先端を2点で支えるパートナーに引っ張り合いで勝てる見込みはありません!
それでは左手で同じテストをやってみましょう。この時、最大限の力を出すためには「左ワキの締めが大切」だと痛感するでしょう。そして、腰と左肩の連動による全体重による引き下ろしを使えば、左手一本でもパートナーはズルズルと引っ張られていきます。女性の左手一本でも、パートナーの男性が引きずられるほどです。
この検証は私が20年前レッスンプロだった頃、ゴルフスクールで多くの生徒さんの前で実演しました。右手の実演では私はグリップエンドを指で支えても生徒さんはそれに勝つことが出来ませんでした。左腕がシャフト先端を支えている限り、テコの原理でビクともしないのです。
この検証で分かるのは「ダウンスイングの初期は左サイドに任せるべき」ということではありませんか? しかし、結論を出すにはまだ早急なため、次の検証に移りましょう!
インパクト時には大きな衝撃力が生まれます。インパクトの瞬間にシャフトは逆しなりしながらボールへ向かいます。(余談ですが、柔らかいシャフトではこの逆しなりが大きいためボールが上がります)そして、ボールを弾いた衝撃で、シャフトは反対側にしなります。これほど大きな衝撃(1トン以上)に左手だけで持ちこたえられるのか? 答えはノーです。
慣性モーメントの大きなドライバーならまだマシですが、ダウンブローに打つアイアンでは右手の力がなくてはインパクトの衝撃を受け止めることは出来ません。ましてやラフやバンカーは特に衝撃が強いのです。そして、話を戻しますと、インパクト時の右手の形は腕相撲のスタート時の体勢になります。今度は右サイドの体重が乗せられる最も力の発揮出来る形に変化しているわけです。
それでは先日ジムでたまたま一緒になった友人のチャックと私のビデオをご覧ください。私の想像以上、驚きの結果となりました。
それでは先日ジムでたまたま一緒になった友人のチャックと私のビデオをご覧ください。私の想像以上、驚きの結果となりました。