吉田優利の超安定ドローはアメリカでも通用する! 注目したいのは「ほっぺ」!?
今年から米女子ツアーを中心に活躍の場を広げていく吉田優利。その練り上げられたスイングを見ていこう。
配信日時:2024年2月1日 05時00分
今年から米女子ツアーを中心に活躍の場を広げていく吉田優利。昨年は国内メジャー初Vを飾り、満を持しての海外挑戦だ。日本の試合への出場は限られるが、応援の意味を込めてその練り上げられたスイングを見ていこう。女子プロたちのプレーを間近で見ている大西翔太コーチに聞いた。
「スイング中、手首のコックをほとんど使わず、軸をキープしたまま、インサイドからヘッドを下ろして、アウトサイドに振り抜いていく。吉田優利プロは基本に忠実なスイングの持ち主で、安定したドローボールを打っています。特徴的なのは、インパクトまで顔を右に向けたまま残して打っていること。フォローで右肩とホッペが当たりそうになるのは、それだけ頭を残している証拠。こうすることで、胸が開かず、手元を体の正面でキープしたまま、インサイドから強くボールを叩いていけるのです」。
Point1
上体を右に向けたまま下半身は左に乗る
同調するスイングでも切り返しで先行するのは下半身。上体が右に向いたまま、少しだけ腰をスライドさせることでスムーズに体が回転する。
Point2
頭を残すことで手元が胸の前から外れない
頭を残すことで懐を作り、安定した軌道でクラブを下ろしてくる。胸の開きを抑えることでクラブと体の回転が同調しやすくなり、インパクトの再現性が高まる。
Point3
右ホッペに肩を当てて、頭を残してフォローを出す
フォローにかけて、右肩にホッペが当たるくらい頭を残している。ダウンでクラブと体を同調させつつ、インサイドから強く叩いていける。
「この頭を残すダウンの形を身に付けるには往復素振りがオススメです。背骨を軸に体を回しながら、行きも帰りも肩とホッペが当たるように振っていく。もしホッペにしっかり当たらないなら、体が左右にスエーしている可能性があるので注意しましょう。右のミスがなくなり、安定してつかまったドローボールが打てるようになりますよ」。
■吉田優利
よしだ・ゆうり/ 2000年生まれ、千葉県出身。国内ツアー通算3勝。昨年はサロンパスカップでメジャー初優勝を達成。今季の米女子ツアー参戦をかけたQTを突破。今年は主戦場をアメリカに移す。エプソン所属
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している
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