山内日菜子のパーオン率向上計画「手元が体の中心にあれば“芯”に当たる」
昨年、地元宮崎開催の「アクサレディス」でツアー初優勝を遂げた山内日菜子は、パーオン率57.22%で90位だったアイアンショットの向上に努めてきた。
配信日時:2024年3月29日 06時59分
昨年、地元宮崎開催の「アクサレディス」でツアー初優勝を遂げた山内日菜子。初シードも獲得しキャリア最高のシーズンを送った。今季開幕前は「苦手っていうわけではないけど、私はパーオン率が低い」と、パーオン率57.22%で90位だったアイアンショットの向上に努めてきた。
『アイアンはダウンブローで打て』といわれる。ボールの先にヘッドの最下点が来るため、プロが打つときれいなターフが飛ぶ。しかし山内は、「私はダウンブローをあまり意識していません」と答える。
その理由は「上から打ち込むとブレる事が多い。私はユーティリティとかフェアウェイウッドが得意なこともあって、同じように払い打ったときのほうがいい」からだ。ターフについては「取りにいくというよりも勝手に取れるイメージ。私の感覚では取らないくらいがいい」と考えている。
そんな山内が重点的に取り組んできたのが、両腕の間にボール状の練習器具を挟んで打つドリル。「試合の前も試合の後も必ずやっている練習です。手元が体の中心から外れるとボールが落ちるし、真ん中にある感覚が分かりやすい。手元が体の中心にあれば、芯に当たる確率は高くなると思います」。
そのとき、使用するクラブは6番アイアン。山内のキャディバッグの中には6~9番の4本のアイアンが入っており、「一番長いクラブが打てれば下も打てる」と話す。腕の間にボールを挟んでセットしたら、「大きくゆったり振る。ビュンというよりはポーンと打つ感じ」のハーフショットで、ボールを払い打っていく。
練習でも本番でも、気を付けているのは「お腹に力を入れる」こと。アドレスしたときに「おへその下を叩く」とお腹を意識することができ、股関節に乗って構えることができる。「体重移動はあまり考えずに、筒の中で回っているような感覚」でお腹をしっかり回す。
開幕から4試合を終えた時点での山内のパーオン率は60.19%とやや向上。ボールを使って体に染みこませてきた“芯”を外さないスイングでさらなる飛躍を目指す。
■山内日菜子
やまうち・ひなこ/1996年生まれ、宮崎県出身。23年シーズンはQTランキング181位で下部ツアーの出場権すら持っていなかった。地元宮崎の「アクサレディス」には主催者推薦で出場し、最終日に1打差を逆転。涙のツアー初優勝を挙げた。ライク所属
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●「アイアンが苦手」という永井花奈は、インパクトで詰まる動きを解消するため、野球の動きをゴルフスイングに応用している。関連記事【アイアンが苦手な永井花奈が取り入れたティバッティング】をチェックしよう。