アプローチはカット軌道がミスの素? バンスを使って寄せるなら「インサイド・アウト」がいい
アプローチというと「オープンスタンスでカット軌道」と言われてきた。それが絶好のライからダフリを招く原因かも。
配信日時:2024年2月8日 22時30分
アプローチというと「オープンスタンスでカット軌道」といわれてきた。そんななか、レギュラーツアー通算30勝の倉本昌弘は、昔から「カット軌道に振ると刃から刺さってバンスが使えない。インサイド・アウトで振ることが大切」と語ってきた。倉本がいうように最近では「インサイド・アウトに振る」というプロも増えてきている。
ウェッジのソールの出っ張っている部分、バンスはボールの手前から入っても、地面を滑ってダフリを防いでくれる機能を持つ。「インサイド・アウトに振ればヒール側から地面に当たり、ヘッドが自然にターンする。つまりバンスが使いやすいのです」。
倉本はアドレスでは少しオープンスタンスで構え、スタンスに対してヘッドをインに上げていく。そして、「インから下ろしたら、目標に対してフォローを出します」。そうすることで、ターゲットラインに対してはイン・ストレートに振る動きになる。カット軌道よりも出球を目標に出しやすいのだ。
アプローチでは特に、頭が動くと軸がブレて軌道が安定しない。基本的なことだが、頭の位置をキープすることがインサイド・アウトで振るコツとなる。倉本が勧めるのは右足を左足の後ろにクロスさせて打つドリル。頭が動くとバランスを崩してしまうので、軸を保ったまま打つ動きが身につく。アプローチでダフりやすい人は試してみよう。
■倉本昌弘
くらもと・まさひろ / 1955年生まれ。広島県出身。80年にツアー史上初のアマチュア優勝。92年に25勝目を挙げ永久シードを獲得した。レギュラーツアー通算30勝。シニアツアーでは賞金王を2度戴冠している。