“手元先行”のテークバックで、柏原明日架が「ずっと悩んでいた」ヒールヒットが改善
昨シーズンはメルセデス・ランキング54位に入り、今季前半の出場権を得た柏原明日架。2019年以来のツアー3勝目へ、オフにはスイングのテークバックを改善している。
配信日時:2024年3月30日 06時24分
昨シーズンはメルセデス・ランキング54位に入り、今季前半の出場権を得た柏原明日架。プライベートでは2年前から交際していた2歳年上の一般男性と結婚し「ゴルフに集中できる環境になりました」と話す。2019年以来のツアー3勝目へ、オフにはスイングのテークバックを改善している。
「私の悪い癖はダウンスイングで手元を体の近くに下ろそうとして、インパクトで詰まるためにスエーしたり、手首のコックが早くほどけることでした」。そこで、森守洋コーチの提案により「手元先行」のテークバックを取り入れた。ヘッドを置いてくるように手元を先行させて上げることで、切り返しでは下半身が先行。クラブを振るスペースが生まれ、インパクトで詰まる症状が改善された。
「テークバックを変えただけで、ずっと悩んでいた癖が直るなんて驚きました」と柏原。開幕戦から4試合を終えて、14位、54位、4位、5位と好調をキープしている。昨年は開幕から5試合連続で予選落ちを喫していただけに、上々のスタートを切ったと言えるだろう。
さらに、インパクトで上体が伸び上がり、打点がバラつく人には「ツマ先体重」を提案する。「前傾が起きてカカト体重でインパクトすると振り遅れやすく、そのまま打てばヒール側に当たりますし、無理に手首を返すとトゥ側に当たりやすくなります。その場合はツマ先体重で構えてそのまま振りましょう。芯に当たる確率が上がりますよ」と教えてくれた。
■柏原明日架
かしわばら・あすか/1996年生まれ、宮崎県宮崎市出身。14年のプロテストに合格すると、翌15年には初シードを獲得。19年に初優勝を含む2勝を挙げて大きく躍進した。富士通所属
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●「アイアンが苦手」という永井花奈は、インパクトで詰まる動きを解消するため、野球の動きをゴルフスイングに応用している。関連記事【アイアンが苦手な永井花奈が取り入れたティバッティング】をチェックしよう。