ハイドローで260ヤード! 脇元桜は右ワキ腹を縮める“側屈”でボールを押し込む
平均飛距離240ヤードを超える脇元桜の高いドローボールを、プロコーチの石井忍が解説する。
配信日時:2024年11月12日 22時05分
マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーの最終戦が明日開幕を迎える(14~15日・PGM総成ゴルフクラブ・優勝賞金500万円)。今シーズンの優勝者やポイントランキング上位者しか出場が許されない38名のエリートフィールドに、第3戦で優勝を飾りポイントランキング4位につける脇元桜が出場。試合では260ヤード飛ぶという高いドローボールについて、最終戦の解説を務めるプロコーチの石井忍に聞いた。
◇
バックスイングでは左肩をアゴの下に入れていく。そのとき、左ワキ腹を縮める『側屈』を行うことで、上体が起き上がらずに前傾をキープできています。それが分かるのはトップの右ヒジ。大きく上げようとして上体が浮いてしまうアマチュアゴルファーは、正面からみたときに右ヒジが見えてしまいますが、脇元桜さんは隠れています。
フォロースルーでも同様に、今度は右の側屈を行うことで、前傾角度が変わらずボールを押し込んでいける。そのとき、右肩はしっかりアゴの下に入っています。バックスイングでもフォローでも肩をタテに回していくことで、フェースローテーションが抑えられます。さらに腕と肩の三角形を変えずに振っているのもいい。方向性が良くなります。
姉の脇元華さんの方が背が大きく(華は174cm、桜は165cm)、スイングも違いますが、足の使い方は似ているかもしれません。
■脇元桜
わきもと・さくら/1999年生まれ、宮崎県出身。今季のマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーでは、9試合の出場で第3戦の「マイナビカップ」優勝を含む4度のトップ10入り。今年のJLPGAプロテストは第2次予選で敗退した。姉は脇元華。
■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ、千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーの解説者も務めている。
◇ ◇ ◇
●関連記事の【「体の右サイドがボール寄ってくる」 プロテストを2位で合格した都玲華の正確ドライバースイング】では、JLPGA最終プロテストで2位タイに入り、4度目の挑戦で見事合格を果たした都玲華のスイングを、コーチを務める石井忍が解説している。