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    ゴルフのフライヤーとは? 飛距離が伸びすぎる原因と対処法

    ゴルフのレッスン動画や記事などで「フライヤー」という言葉を耳にしたことはありませんか。フライヤーは打球が想定以上の飛距離に伸びてしまう現象です。フライヤーについて正しく理解しておくことで、打球が飛びすぎることによるスコアの崩れを防止できます。今回はフライヤーの原理やデメリット・メリットを解説します。また、フライヤーへの対策についてまとめました。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年4月12日 06時03分

    • レッスン
    • ラフ
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    1.フライヤーは想定より飛びすぎてしまう現象

    フライヤーとは、主にボールとフェースの間に芝や水滴が挟まることで、いつもよりもスピン量が減り、ヘッドスピードやライにもよりますが、10~20ヤードほどキャリー(ボールが地面に最初に着弾するまでの距離)が伸びてしまう現象です。スピン量が少ない分、着弾後のラン(着弾してからボールが止まるまでの距離)も長くなります。

    夏の生い茂ったラフはもちろん、雨上がりで芝に水滴が残っているときや夏で芝が長く伸びているときはフェアウェイでも、フライヤーが起きる可能性があります。

    フライヤーするとどうして飛距離が伸びるの?

    飛距離が伸びる理由は、スピン量にあります。同じ角度、同じ速さで打ち出されたボールであっても、スピンの量によって飛距離は異なります。スピン量が多いほど上方向に進む力が働き、スピン量が少ないほど前方向に進む力が働きます。

    そのため、フライヤーが起きて本来かかるはずの(バック)スピンがかからないと、上方向よりも前方向に進む力が強くなり、飛距離が出てしまうのです。

    フライヤーはヘッドスピードが速い人だけに起きる?

    上述したとおり、フェースとボールの間に芝や水滴などが挟まると起きるため、ヘッドスピードの有無にかかわらず、どんな人でもフライヤーする可能性はあります。

    ただし、ヘッドスピードが速い人のほうが、遅い人に比べてフライヤーしやすくなっています。ヘッドスピードが速い人のほうがフライヤーが起きる頻度が高いのは、長い番手でもラフの抵抗に負けずに振り切れることが要因です。いつも通り打てるものの、スピン量は落ちてしまうため、飛距離が伸びてしまうのです。

    一方で、ヘッドスピードが遅い人の場合は、長い番手のときに、ラフの抵抗に負けることも多いため、フライヤーはしづらくなっています。

    2.フライヤーのメリット・デメリット

    フライヤーによって距離が出すぎるということは、悪い側面もあれば、もちろん良い側面もあります。ここでは、フライヤーのメリットとデメリットを一つずつ紹介します。

    フライヤーのメリット:番手以上飛距離を稼ぐことができる

    ロングホールのセカンド・サードショットのような距離を稼ぎたい場面で、フライヤーが役立つこともあります。例えば、パー5で残り300ヤード。普段は7番アイアンで150ヤードという人が、ラフから打って160~170ヤード稼げれば、サードショットをより楽に打てる可能性があります。

    フライヤーのデメリット:グリーンをオーバーしスコアが崩れやすい

    フライヤーのデメリットは、タテ距離が合わなくなってグリーンを捉えきれず、スコアが崩れやすい点です。日本では、手前が低く、奥が高い、いわゆる「受けグリーン」が一般的です。そのため想定よりも飛距離が伸びてしまうと、難しい下りのパットが残ってしまうのです。

    下りのパットは距離感が合わせづらく、打ちすぎると転がるので長い距離をオーバーし、ショートすると再び下りのパットが待っており、とスコアを崩す可能性が高まってしまいます。

    3.フライヤーの対処法

    フライヤーの対処法として以下の3つの方法が挙げられます。

    【1】ラフからのショットは番手を下げる
    【2】フェースとスタンスを少し開いてカット軌道で打つ
    【3】上にフライヤーさせる

    【1】ラフからのショットは番手を下げる

    ラフからのショットは、フライヤーを見越して番手を1〜2つ下げることが効果的です。フライヤーしなかった場合でもグリーン手前の花道に落ちれば、大叩きするリスクを減らせます。

    【2】フェースとスタンスを少し開いてカット軌道で打つ

    フェースとスタンスを開いて、カット軌道にスイングすることもフライヤー対策として有効です。フライヤーする分ややスピン量は減るものの、この打ち方をすればスライス回転のかかった高いボールとなり、着弾後に止まりやすくなります。

    詳細な打ち方は『【80切り】ラフからのフライヤー対策は、“カット軌道”&“ハイフィニシュ”で決まり』で解説していますので、ぜひご覧ください。

    【3】すくい打ちで上にフライヤーさせる

    すくい打ちのイメージで、上方向にフライヤーさせるというのも飛びすぎを防ぐには有効です。すくい打ちすると通常のショットよりボールが打ち出される角度が大きくなる分、スピン量が減っても高さを出しやすくなります。高さを出して止めるという点ではカット軌道で打つのと同じですが、打ち方が異なります。

    詳細な打ち方は『【80切り】フライヤー対策は「すくい打ち」で上に飛ばす』で紹介していますので、ぜひご覧ください。

    4.まとめ

    フライヤーは、スピン量が減って通常のショットよりも10~20ヤード距離が長くなる現象です。ラフや水滴が残っている状況で起きやすく、プロでも縦距離を合わせるのが難しいといわれています。対処法としては、番手を下げて打つことや、高いボールを打つことが挙げられます。飛びすぎのミスを防ぎ、スコアメイクにつなげましょう。

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