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    「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、豆腐メンタルの持ち主はどうすりゃいい?

    ゴルフが上手い人は技術だけでなく、メンタルも強いもの。一方、いくらテクニックがプロ級でも、メンタルが豆腐のようにやわやわだと緊張や不安、プレッシャーに弱く、それらに取り憑かれるとあっという間に撃沈してしまいます。本記事ではそんなゴルファーのメンタルについて、ありがちな傾向を紹介しつつ、メンタル面でどんな対策をしたらいいのかを解説していきます。そう、長く生きれば生きるほど、メンタルの重要性を日々痛感するのです。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年5月31日 11時06分

    • レッスン
    • メンタル
    目次 / index
    「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、そのメンタルが豆腐でできているんです……
    「ゴルフはメンタル」ってわかっちゃいるけど、そのメンタルが豆腐でできているんです……
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    ゴルフが上手い人は技術だけでなく、メンタルも強いもの。一方、いくらテクニックがプロ級でも、メンタルが豆腐のようにやわやわだと緊張や不安、プレッシャーに弱く、それらに取り憑かれるとあっという間に撃沈してしまいます。本記事ではそんなゴルファーのメンタルについて、ありがちな傾向を紹介しつつ、メンタル面でどんな対策をしたらいいのかを解説していきます。そう、長く生きれば生きるほど、メンタルの重要性を日々痛感するのです。

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    1.ゴルフはメンタルスポーツ

    「みんなが注目する朝一番のショットは、大の苦手」
    「バンカーに入れたくない! と思うとバンカーに入る」
    「1度したミスを、ラウンド中ずっと引きずってしまう」

    そんな経験、ゴルファーなら嫌というほどありますよね。いくら一生懸命練習してテクニックを磨いても、メンタル面が不安定だとその成果を最大限発揮することはできません。スコアは精神状態によって大きく左右されるからです。それが「ゴルフはメンタルのスポーツ」といわれる理由です。

    ゴルフの特徴を振り返ってみると、そう表現される理由が実によくわかります。

    ゴルフは自分との戦い

    ゴルフは団体競技ではなく、個人スポーツ。自ら判断し、一人で行動します。審判がいないので、自分がその役を担います。

    同伴者と励まし合うことはあっても、チームスポーツのようにお互いのパフォーマンスについて干渉し合うこともありません。

    「あの時ああ打っておけばよかった」「さっきのミスさえしなければ……」と思っても、すべての責任は自分にあるのです。

    しかも、ゴルフは考える時間がたっぷりあります。その際、ネガティブ思考に支配されてしまうとそれが頭の中をグルグル回り続け、プレーに悪影響を及ぼします。しかし、ネガティブでいるかポジティブでいるか、それを決めて実行するのも自分次第なんですよね。

    たまにイライラをコントロールできずクラブや同伴者に八つ当たりする人がいますが、これは愚の骨頂。恥ずべき行為です。

    自分との戦いに勝てない人は、ゲームに勝つことはできません。

    集中力のコントロールが必須

    ゴルフは「静」と「動」がハッキリ分かれており、静の時間が圧倒的に長いのが特徴です。

    静から動へ移る時、つまりショットの際は緊張した中で一気に集中力を発揮することが求められます。

    もちろん、静の時間もコースの傾斜や風を読んだり攻め方やクラブ選択を考えたり、ある程度の集中力は必要ですが、1ラウンド約4時間30分間ずっと鬼集中しろというのは無理な話。そこで重要なのが、集中力のオンとオフの切り替えです。

    これが上手にできる人は1打1打に集中しながらリズムよく、淡々とプレーが続けられます。

    一方、例えば前半に集中力をぶっ放しすぎて、昼食を挟んだ後半は充電切れの状態になったりすると、確実にスコアを崩してしまうでしょう。

    人目があって緊張する

    ゴルフには集中力が必要だといっても、緊張する状況で集中するのはそう簡単ではありません。

    「この1打がスコアを決めると思うとミスはできない」「みんなが見てるから、カッコいいところを見せたい」と思えば思うほどプレッシャーがかかり、緊張は増すばかり。そんな心理状態にあるのに集中力を最大限発揮することが求められるのですから、ゴルフってつくづく罪なスポーツです。

    しかも、スロープレー防止のために自分の打順が来たら40秒以内にショットしなくてはいけない(ゴルフ規則「5.6b 速やかなプレーのペース」)ため、焦りもあります。

    そうした緊張や焦りによりミスが出ると、さらに気持ちの余裕がなくなりミスる……という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

    2.豆腐メンタルゴルファーのお悩み”あるある5(FIVE)”

    ゴルフは楽しい半面、OBや池ポチャ、ダフリなど、ショッキングなことも頻発します。哀しいかな、豆腐メンタルが引き金となってこうした事態が起こることも多々……。その代表例を紹介します。

    【1】朝イチのショットは必ずミスる

    朝一番のショットが苦手という人は多いもの。いつもの仲間とのゴルフならまだしも、接待やコンペだと初対面の同伴者が多く、不安と緊張が怒涛の勢いで渦巻きます。にもかかわらず、「いいところを見せたい」という気持ちが芽生えるのがやっかいです。

    さまざまな雑念にとらわれている状態ですから、いざ会心の一打! と意気込んでも痛恨のチョロが出たりします。その時の情けなさや恥ずかしさといったら……。

    【2】ここぞというアプローチショットで失敗

    アプローチが苦手な人も多いですよね。テクニックはもちろん、メンタルのタフさもガッツリ試されるショットです。

    アプローチはそもそも距離感を合わせるのが難しく、ダフリ、トップ、シャンクといったミスがもれなくセットで付いてくるので、トラウマになっている人も少なくないでしょう。おまけに、グリーンを前にして「できるだけピンの近くに寄せたい」といった欲が出ます。これも曲者です。

    こうした心のモヤモヤが平常心や冷静な判断力を奪い、絶好のチャンスでありえないショットをかましてしまうのです。

    【3】50cmのパットを外してしまう

    ショートパットは、まさに心の鏡。メンタルの状態がダダ漏れになります。家の練習用パターマットなら寝ぼけ眼でも余裕で入る50cmのパットが、ゴルフ場のグリーンになると途端に入らなくなるのです。嗚呼、恐ろしや。

    そもそも、ショートパットには煩悩がたっぷりまとわりついています。「この距離は外さないだろう」「これを外したらマズい」「絶対入れたい」「しっかり目に打たなくちゃ」「強く打ちすぎもダメ」――。

    結局3パット、4パットのドツボにハマり、さらにこじらせると苦手意識が強化されてイップスになってしまうかもしれません。

    【4】ミスショットから立ち直れない

    ミスをしたあとの感情をオノマトペで表すと、ガーン、イライラ、ムシャクシャ、ガックリ、ドヨーンあたりでしょうか。要はショックと腹立たしさ、落ち込み、自信喪失です。

    頭の中に鳴り響くこれらのネガティブな不協和音をすぐに打ち消し、気持ちを切り替えて次のショットに臨めればいいのですが、それができずウジウジ、グズグズと引きずると手に終えません。自らは悲劇のヒーロー・ヒロインと化し、その役柄からなかなか抜け出せなくなってしまいます。

    【5】練習場シングル

    打ちっぱなしでは惚れ惚れするようないい球を打てるのに、本コースに出るとお粗末なショットを連発……そんな残念なギャップがあるのが練習場シングルです。

    ズバリ本コースでの実戦経験の少なさが主な原因ですが、本物のシングルと呼ばれるようになるにはゴルフ場での技術面だけでなく、メンタル面の鍛錬も欠かせません。

    特に、打ちっぱなしではミスしてもすぐに打ち直すことができますが、本コースではそうはいかいないので、「ゴルフはゴルフ場ではなく、練習場で楽しめば十分!」なんてことにも……。

    3.鋼メンタルの特徴

    それでは、ハートに剛毛が生えたような鋼のメンタルの持ち主と、絹ごし豆腐のようなメンタルの持ち主では、何が違うでしょうか。それはズバリ、プレー中の考え方が異なります。

    鋼メンタルの人は、プレーはファストだけどマイペース

    鋼のメンタルを持つ人はプレーファストを守りつつ、自分のペースを崩しません。自分にとって最適な“マイペース”を知っているので、想定外のことが起きても淡々と、いつものリズムでプレーが続けられます。

    鋼メンタルの人は、気持ちの切り替え方が早い

    誰にとってもミスはツラいもの、悔しいもの……でも、そのネガティブな気持ちを引きずらないのが鋼の人です。反省したり原因を分析したりするのは、ラウンド後。プレー中は過去のショットを振り返らず、次のショットに集中します。

    鋼メンタルの人は、欲張りすぎない

    鋼の人は自分の技量を理解しているので、己れの腕前に対して過剰に期待しません。そのため、一か八かの賭けに出るのではなく、確実に攻められる安全ルートを選びます。要は、リスクマネジメントに長けているのです。

    逆に豆腐の人のほうが、ヤケクソ的な蛮勇を振るいがち。せめて木綿豆腐ほどの強度は身につけたいものです。

    4.今日からできるメンタル強化術”おすすめ7(SEVEN)”

    上達には、技術面の鍛錬だけでなくメンタルのトレーニングも必須です。そこで、すぐに実践できるメンタル強化術を紹介します。

    【1】自分のルーティンをつくる

    多くのプロが実践しているプレショットルーティン(ルーティン)。ショットの前にいつもと同じ“慣れた動き”を投入することで気持ちを落ち着かせ、そのリラックス効果で集中力をオンにします。ピンチの時も普段と同じリズムで1打に向かうことができるので、スイングの再現性も高まります。

    普段、なりゆきで構えてショットしているという人は、練習場でもコースでも、家で素振りする際もお決まりのルーティーンを取り入れてみてください。プロの動画などを参考にして、自分に合ったルーティーンを身につければスコアに好影響を与えますし、「あの人なんか上手そう」と見えるのもお得なメリットです。

    【2】イメージトレーニングをする

    備えあれば憂いなしというやつです。

    行き当たりばったりでプレーしてその結果に一喜一憂するよりも、頭の中で打ち方や攻め方を予めイメージしてシミュレーションしておいたほうが、とっさの事態にも落ち着いて対処することができます。

    そのためには、理想のイメージを鮮明にすることが大事です。プロのスイング動画を見てスイングリズムを頭に叩き込む、翌日行くコースのホール図や写真、あればドローンによる上空からの動画などをチェックしてどう攻めるか考えるなど、できるだけ具体的に、明確にイメージしましょう。

    アプローチが苦手な人ならスムーズにグリーンに寄せるシーンをイメージするなど、ポジティブなイメトレも重要です。

    「明日も100切れないだろうな」「大叩きしそう」など、何が起こるかわからない未来の出来事に対して、わざわざネガティブなイメージを植え付けるのは無駄。何の特にもなりません。

    【3】ゴルフはミスして当然と考える

    ゴルフはミスのスポーツでもあります。賞金を何十億円と稼ぐプロでさえラウンド中に何回もミスするのですから、アマチュアが完璧なプレーを求めるなどおこがましいというもの。

    ナイススイング、ナイスショット、ナイスオンじゃなきゃ満足できない人がいますが、そんな完璧思考とは縁を切りましょう。自分で自分の首を締めるだけです。

    「練習ではできていたのに」とか「あのミスさえなければ」とか悔やむ気持ちは痛いほどわかりますが、「ゴルフはミスするもの」と割り切ることが肝心です。

    ミスの種類もさまざまです。クラブ選択が間違っていたのか、技量が足りないのに欲張りすぎたのか、集中していなかったのかなど、ラウンド後にその原因を考えてみましょう。

    そして、ミスはミスでも“バッドミス”ではなく、“ナイスミス”になるよう練習していけば、腕前は必ず上がります。

    【4】“ネガ・ポジ変換”するクセをつける

    ネガ・ポジ変換とは、ネガティブなことをポジティブに変換するという意味です。

    「ボールをバンカーに入れちゃった」→「バンカーショットの経験値が上がる」
    「間違えて人のボールを打ってしまった!」→「ルールを覚えるいい勉強になった」

    といったように、ネガティブな心境になりがちなミスや失敗を、ポジティブな思考に変えるわけです。

    前述のようにゴルフはミスするスポーツですから、それらに対していちいちクヨクヨしていたら心身が持ちません。

    ただし、ポジティブ・レベルを上げすぎると理想と現実のギャップに直面した際、それはそれでショックです。ポジティブ・レベルのMAXが100だとしたら、70くらいの“ほどほどポジティブ”が丁度いいでしょう。

    合言葉は、Take it easyです。

    【5】スコアにこだわりすぎない

    ゴルファーである以上、1打でもいいスコアで回りたいと思うのは当然のことです。「目指すは90台!」など、大きなモチベーションにもなりますよね。

    でも、スコアにこだわりすぎるのは考えものです。

    調子がいい時はポジティブでいられますが、ミスが続くとスコアが増えるたびに気持ちが落ち込み、平常心を失ってしまうからです。「あと◯打で回らないと90は切れない」と、余計なプレッシャーもかかります。目標達成できないとわかった時のショックは相当ですし、結果、ゴルフが苦行になってしまいます。。

    心がスコアに、振り回されてしまうのです。

    そこで心がけてほしいのは、18ホールの合計スコアだけで「いい・悪い」を判断するのではなく、各ホールのプレー内容にもっと目を向けること。18ホール×1ラウンドではなく、1ホール×18個と考えるのです。そして、「3番ホールは最高の出来だった」「10番では苦戦した」というように、ホールごとにプレーを評価します。

    すると、ホールごとに新たな気持ちで臨むことができるので、スコアの呪縛から逃れることができます。18ホールを終えて結果的に目標スコアが達成できなかったとしても、よくできたホールがあれば自分をしっかり褒めてあげましょう。

    【6】プロゴルファーの攻め方に学ぶ

    トーナメントではさまざまなドラマが起こります。厳しい局面で奇跡的なスーパーショットが飛び出たり、トップをひた走っていた選手があれよあれよという間に順位を落としたり……。大勢の観客を前にプレーしているのですから、プレッシャーも相当でしょう。

    そんなプロたちの攻め方は、アマチュアでも大いに参考になります。テクニック面では追いつかなくても、ルーティーン、スイングや歩くリズム、ミスのあとの挽回の仕方などはマネできるはずです。表情からもヒントが読み取れると思います。

    【7】おやつを食べて集中力を持続

    おやつ!? と思われるかもしれませんが、かなり効果的な方法です。

    「お腹が空くと不機嫌になる」といわれるように、血糖値が下がると集中力が途切れがちになります。何しろゴルフは長時間に及ぶスポーツなので、集中力をキープするためにも上手に間食を取り入れましょう。単純なことですが、これもスコアメイクのカギです。

    で、何を食べればいいのかというと、ブドウ糖やショ糖といった糖類を含む甘いもの。プレーの合間に片手で、散らかすことなく食べられる個包装のお菓子がよく、ひと口サイズの羊羹やどら焼き、バウムクーヘン、キャラメルなどがイチオシです。

    後半に崩れるのはエネルギー不足だった、というケースも少なくありません。

    5.まとめ

    メンタルをコントロールすることは、そう簡単なことではありません。しかし、その方法を知っておくことは、ゴルファーにとって大いに役に立ちます。少しずつでもいいのでゴルフの前日やプレー時に取り入れていけば、「こういうことか!」という気付きが得られるはずです。それがクセになればしめたもの。

    楽しいゴルフをもっと楽しむためにも、自らのメンタルと上手に付き合っていきましょう。

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