ゴルフでトップするとはどういうことか? 原因と対策を解説
ダフリとあわせてよく聞くゴルフのトップですが、ゴルフのトップとはボールの上部をクラブで叩いてしまい、飛距離が伸びない、あるいは逆に飛びすぎるといったミスショットのことです。本記事では、トップの原因、そして対策について解説していきます。
配信日時:2024年5月7日 07時43分
1.ゴルフのトップとは?
ゴルフのトップとは、クラブヘッドが「ボールの上部」を叩いてしまうミスショットのことです。
何かしらの原因で、インパクトの瞬間にクラブヘッドとボールの距離感がずれてしまう(ヘッドがボールに届かなくなる)ことで、芯を捉えることができず、トップがおきます。
トップをすると、ボールが上がらずゴロのようにコロがって思ったより飛ばない場合や、逆にライナー気味になって予想以上に飛んでしまう場合があります。
チョロはボールの上をクラブが「かする」現象
トップと似た現象でチョロがあります。
チョロもトップと同様ボールの上部を打ってしまうミスですが、トップに比べてチョロはボールの上部を「かする」ような場合を意味します。ほとんど空振りに近く、手前にボールが少しだけコロがるのがチョロです。
ハーフトップはリーディングエッジがボールに当たること
また、ハーフトップという現象もあります。
トップはクラブヘッドのフェースでボールの上部を叩くことで起こる現象ですが、ハーフトップはクラブヘッドのソールとフェースの境目であるリーディングエッジがボールに当たることで起こる現象です。
トップと比較すると、面ではなく線でボールを捉えてしまうため、低い弾道でランしやすい打球になることが特徴といえます。
意図的にショットとしてハーフトップを打つ場合を除き、トップもハーフトップも、ボールの飛距離を制御できず、スコアを崩す原因となります。
2.ゴルフのトップが起きる6つの原因
ここでは、ゴルフのトップが起きる6つの原因を解説します。共通しているのは、インパクトの瞬間にクラブヘッドとボールの距離感がずれてしまう(ヘッドがボールに届かなくなる)ことです。
・頭や視線が上がる
・左腕が縮こまってしまう
・体が起き上がる
・すくい上げるように打っている
・ヒザが伸びている
・体重が右に残っている
頭や視線が上がる
頭や視線が上がる「ヘッドアップ」が原因でトップする場合があります。
ヘッドアップとは、インパクトの瞬間にボールを見続けられず、ボールの行き先やピンに目線を動かしてしまい、頭の位置が高くなってしまう現象です。
上体が伸び上がることによって、ボールとヘッドの距離が遠くなり、トップしやすくなります。
左腕が縮こまってしまう
左腕が縮こまってしまうとトップしやすくなります。
左腕が縮むとは、左手首が折れ、肘が曲がっていることで、フライドチキンアームとも呼ばれる状態です。
肘が曲がったことでクラブヘッドとボールの距離が離れ、結果ボールの上部分を叩いてしまうのです。
そもそもゴルフでは左腕を伸ばした状態でスイングすることが理想ですし、左腕が伸びることで飛距離の向上やコントロールの安定性に加えて、スイングの再現性も高まります。
体が起き上がる
体がインパクトの際に起き上がっているとトップが起こりやすいです。
アドレス時のボールと体の距離で打つはずが、体の起き上がりによって、ボールと体の距離が伸びてしまい、その離れた分、ボールの上側を打つことになってしまいます。
アドレスで構えたボールとクラブヘッドの正しい距離を維持して、スイングすることが重要です。
すくい上げるように打っている
すくい打ちになっているとトップになりやすいです。
すくい打ちは、下からまくり上げてボールの高さを出そうとするような打ち方で、ロングアイアンやフェアウェイウッドで多く見られます。
すくい打ちになると、ヘッドが軌道の最下点を通過した後にボールにインパクトするため、トップになりやすいです。
また、リーディングエッジに当たりやすいという特徴もあります。
ヒザが伸びている
ヒザが伸びた状態でスイングすると、トップしやすいです。
ヒザが伸びることで前傾姿勢をキープできず、スイングの途中で伸び上がりクラブヘッドの軌道が上にずれてしまいます。
結果、ボールの上を叩いてしまい、トップしてしまうのです。
ゴルフのスイングでは、アドレスで作った前傾姿勢を維持して振り抜くことが求められるため、ヒザが伸びてしまう人は改善が必要です。
体重が右に残っている
体重が右に残っているとクラブヘッドの軌道がボールの手前にずれてしまい、トップすることにつながります。
ゴルフのスイングはバックスイングでは右足に体重を乗せ、ダウンスイングでは左足に体重を乗せるのが基本です。
また、体重が右に残っているとトップ以外に、ダフリの原因にもなるので、改善しましょう。
3.ゴルフのトップへの対策法
ゴルフのトップへの対策法を3つに絞って解説します。
クラブの最下点を意識してスイングする
特にアイアンでのトップが気になる場合は、クラブの最下点を意識したスイングを心がけましょう。
アイアンショットではクラブが最下点に到達する前にボールに当てることで、適切に打つことができます。
クラブの正しい最下点はボールよりも左側の位置になることも理解しておきましょう。
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左足に体重を乗せてフォロースルー
左足に体重を乗せてダウンスイング〜フォロースルーを行うことを意識してトップを改善しましょう。
右足に体重が残るとトップしやすいので、左足への体重移動を適切に行う必要があります。
意識だけでは対策できない方は、右足の下に台を置いて高さを作り、右足に体重が残りにくくする方法もおすすめです。
また、足踏みをしながらスイングするといった方法でも体重移動の感覚を覚えることも可能ですので、試してみてください。
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上半身の起き上がりを防ぐ
上半身の起き上がりを防ぐことでトップを防止できます。
起き上がらないように意識するだけでは改善できない場合、お尻の位置が変わらないような工夫をするといいでしょう。
キャディバッグや壁にお尻をつけた状態でスイングを練習してください。この状態ではお尻の位置が変わらず、前傾姿勢をキープできます。
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4.まとめ
ゴルフのトップは「ボールの上部」を叩いてしまうミスです。本記事ではトップを起こす原因と対策を解説しました。まずは、ゴルフでトップを引き起こす6つの動き(原因)が自分に当てはまるかどうかを、映像などで客観的に確認してみましょう。