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30年前から掌屈&シャットフェースで飛ばしてた!? ツアー32勝・尾崎直道のスイングをプロコーチが解説

30年前から掌屈&シャットフェースで飛ばしてた!? ツアー32勝・尾崎直道のスイングをプロコーチが解説

スイング理論は進化したといわれているが、時代を彩ってきたレジェンドたちのスイングは、今見ても全く色褪せていない。むしろ、重くて難しいクラブを使いこなす技術には、ボールを正確に遠くに飛ばすための秘訣が詰まっていた! 今回は、尾崎3兄弟の末弟、“ジョー”こと尾崎直道のスイングを、プロコーチの森守洋氏が解説する。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年4月5日 12時15分

ジャンボ3兄弟の末弟・直道は30年前から掌屈とシャットフェースを駆使して飛ばしていた
ジャンボ3兄弟の末弟・直道は30年前から掌屈とシャットフェースを駆使して飛ばしていた

スイング理論は進化したといわれているが、時代を彩ってきたレジェンドたちのスイングは、今見ても全く色褪せていない。むしろ、重くて難しいクラブを使いこなす技術には、ボールを正確に遠くに飛ばすための秘訣が詰まっていた! 今回は、尾崎3兄弟の末弟、“ジョー”こと尾崎直道のスイングを、プロコーチの森守洋氏が解説する。

【連続写真】ジョー尾崎は30年前から掌屈&シャットフェースで飛ばしていた!



直道さんはスタートが特徴的。左肩を下げて、クラブを立てるように上げています。体の使い方はタテだけど、体の回転もしているからバランスがいいスイングです。お兄ちゃん2人のハイブリッドという感じですね。

今の選手よりもフットワークを使うので豪快なスイングに見えますが、実はクラブの動きが静かな今風なスイング。トップで左手首を掌屈(手のヒラ側に折る)してシャットフェースに。ダウンスイングでもずっとフェースを下に向けたまま振り下ろすことで、つかまった強い球が打てていたと思います。

直道さんの本には「スイングのことを考えたことはなく、いつも球のことを考えていた」と書かれていました。実戦でどういう球を打ちたいかを考えて動く。本質的ですよね。そういう人だけあって、ジャンボさんやジェットさんと違って叩くより運ぶスイングです。球筋からスイングを作ったタイプだから、頭を残せという時代に、これだけルックアップして、振り抜きやすくするスイングができたと思います。

直道さんのようにシャットにクラブを上げるなら、左手のヒラをグリップエンドに添えて、下に押し込むようにテークバックする練習がおすすめです。肩をタテに回してクラブを立てながら上げられて、トップまでにシャットな形を作れますよ。

■尾崎直道
おざき・なおみち/1956年生まれ、徳島県出身。国内ツアー通算32勝で永久シードを獲得。93年には米国男子ツアーのシードを取るなど、海外でも活躍。ジョーの愛称で親しまれた。兄はジャンボ(尾崎将司)とジェット(尾崎健夫)。

■森 守洋
もり・もりひろ/1977年生まれ、静岡県出身。ゴルフを始めたのは高校から。95年に渡米しミニツアーを転戦しながらゴルフを学んだ。02年からレッスン活動を開始し、現在は原江里菜、堀琴音、香妻陣一朗らのコーチを務めている。東京都三鷹市にある『東京ゴルフスタジオ』を主宰し、YouTubeチャンネル「森守洋のGolf TV」では、ツアープロや芸能人などへのレッスンを配信中。



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