大事なところでまた3パット……距離感が合わない原因は“右手のグリップ”にあった! 右手の小指が浮く人は要注意です
ショートパットが決めきれない、3パットしてしまう人は、ストロークではなく右手のグリップを見直してみて。
配信日時:2024年10月15日 22時32分
確実に入れたいショートパットを外したり、3パットしたりと、スコアに影響を及ぼすパッティング。ストロークは悪くないと思うが、一体何が原因なのか。「パットのミスが多い人は、右手のグリップの仕方を確認してみてください」というのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。普段どおり握っているつもりだけど、どこが良くないのだろう?
「パットにおいて、右手の握り方はとても重要。キモとなるポイントは4つあります。まず一つは、左右の手の間隔を詰めすぎないこと。左手に被さるほど右手を詰めすぎると、右手が利かなくなり、左手だけのタッチしか活かせないため、ロングパットの距離感が出せなくなります。次に注意すべき点は、右小指に隙間を作らないこと。右手小指部分に隙間ができると、打つたびにタッチがまちまちになってしまいます」
改めてチェックしてみると、左右の手の間隔が狭すぎたし、右手の小指部分に隙間もできていた。ストロークにばかり目が向いて、基本となるグリップが甘くなっていたのかも。
「ほかにも確認してもらいたいポイントがあります。3つ目は、右手の人差し指の腹がグリップの側面に正対しているかどうか。人差し指の腹がピッタリとグリップの側面に沿っていれば、右手が目標を知覚できるため、カップとも正対していることになります。このとき、俗にいわれる“V字”がしっかり締まっていることも重要です。この握りがちゃんとできていれば、右手甲に角度ができる。逆にこの角度がないと、ヒッカケが頻発してしまいます」
右手の人差し指の腹をグリップの側面に密着させると、それだけでかなり安定感が増した。これならヒッカケも防げそう。
「では最後のポイントです。右手の甲を上向きにしないこと。右手の甲が上向きになると、ワキが空いて右ヒジが浮き、フェースが被ってしまいます。これではカップを狙えません。そこで、右ヒジと胴体をバスタオルなどで縛ってストロークするドリルを勧めています。パットでは右手の感覚が非常に重要ですが、余計な悪さをするのも右手。その右手と体の一体感を高めると、安定したストロークが身に付くのです」
右手のグリップがこんなに重要だとは思わなかったし、修正するだけでここまで安定感が増したことにも驚きだ。パットの打数が増えたり、距離感が合わなくなった人は、右手の握り方が甘くなっていないかチェックするといいだろう。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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