身長158cm、体重51kgと小柄なのに、ドライバーでは250ヤード超えのショットを放つ川崎春花。どうしてそんなに飛ぶのか? 川崎が効率的に飛ばせるポイントをプロコーチの阿河徹が分析。“ミスター180ヤード”こと、岩井ジョニ男さんを阿河が直接レッスンした内容をレポートしたい。
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【阿河】下半身リードを意識せずに"上から下に振る"川崎プロ式スイングには大事なポイントがあります。
【ジョニ男】何でしょうか? 全然わかりません。
【阿河】川崎プロは、基本的にトップでクラブを寝かさずにタテに振り下ろしますが、そうなるとカット打ちになりやすい。特にダウンで右腕が内側に回るとアウトから下りやすくなります。だから、右腕を外側に回しながら、振り下ろすことが大事です。
【ジョニ男】なるほど。で、実際にはどうすれば……。
【阿河】ウェッジを右手で持って素振りをしましょう。バックスイングでややアウトに上げて、ダウンスイングでは右腕を外に回しながら下ろしてください。リリースしてバンスを地面にぶつけることも大事です。
【ジョニ男】なるほど。右手でウェッジを持って素振りをすると、インから下ろす感覚が分かりやすいですね。リリースの感覚もつかみやすいです。
■川崎春花
かわさき・はるか/2003年生まれ、京都府出身。22年のルーキーシーズンにメジャー初優勝を含む2勝をマーク。昨シーズンはキャリアハイとなる年間3勝を挙げてメルセデス・ランキング9位と躍進した。村田製作所所属。
■阿河 徹
あが・とおる/1976年生まれ。谷原秀人や金田久美子など、これまでに50人以上の男女プロゴルファーを指導。現在は藤本佳則や塩見好輝らを教えている。東京都世田谷区にある井山ゴルフ練習場を中心にレッスン活動を行う。
■岩井ジョニ男さん
いわい・じょにお/年齢非公表。千葉県出身。ベストは89だが、普段は100前後。飛ばないスライスが持ち球で、飛距離は諦め気味。仲間からも“ミスター180ヤード”と呼ばれている。
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