切れ味抜群のダウンブロー! 岩井明愛のやわらかい右ヒザの使い方にヒントあり【女子プロのアイアン技】
パーオン率74.67%でツアー全体2位につける岩井明愛のアイアンショットを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。
配信日時:2024年8月3日 05時16分
国内女子ツアーは後半戦に突入。今季、活躍している女子プロたちのアイアンスイングには、アマチュアゴルファーの悩みを解決してくれるヒントがいっぱい。今回取り上げるのは今季2勝を挙げている岩井明愛。パーオン率74.67%でツアー全体2位につける切れ味抜群のアイアンショットを、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太が解説する。
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アイアンでダウンブローに打っていくには、右ヒザをやわらかく使う必要があります。明愛さんはクイックにグンと動かすのではなく、ボールを投げるときのようにしなやかに右ヒザを動かしています。
ダウンスイングの早い段階で、右足の裏が後ろから見えたり、右カカトが浮いてしまうと上体が浮いて手打ちに。右ヒザの高さを変えずに、右足を内側に倒していくように踏ん張ると、全身を使ってボールを強く押し込めます。
また、アイアンが苦手なアマチュアは、ダウンスイングで腰が前に出て前傾が起き上がりがち。それだとインパクトで詰まって手元が浮いてしまいます。左のお尻を引いて手元を下ろしていくスペースを作ると、前傾キープしながらダウンブローに下ろすことができます。
練習法としては、両足をそろえたハーフショットがオススメ。ヒザの高さを変えずに軸を感じてスイングできます。そこから徐々にスタンス幅を広げると、力強いアイアンショットが身に付きます。
■岩井明愛
いわい・あきえ/ 2002年生まれ、埼玉県出身。昨年はツアー初優勝を含む年間3勝を挙げて、メルセデス・ランキング3位と躍進。今季もすでに2勝をマークしている。岩井千怜は双子の妹。Honda所属。
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務めてツアーを転戦。スイング理論に精通し、ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。
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●難しいアプローチを寄せる技術があれば、自信を持ってピンを攻めていける。関連記事の『ピン近ラフを攻略! 岩井明愛はフェースを開いてハンドファーストに打つ』では、岩井明愛のピンサイドのラフからミスなく寄せる技術を、プロコーチの石井忍が解説している。