もう飛ばないなんて言わせない! レッスン大特集【今の自分+20ヤード計画】(5/10 new)
暖かい日が増え、ゴルフ場も緑色に染まってきました。天気のいい日に青空に向かってドライバーを振りちぎる! ゴルフの醍醐味ですよね。ただ、「よ〜し飛ばすぞ!」と意気込んでも、200ヤードぼちぼちではなんとも気分が上がりません。多少曲がってもいいから飛ばしたい! そんな煩悩にこたえます。振る力を鍛えてヘッドスピードを上げる、当て方を整えて効率を上げる、両軸でドライバーの特訓といきましょう。
配信日時:2024年4月2日 22時00分
◾️ツアープロの飛ばしレッスン
飛ばしたいのはアマチュアもツアープロも同じ。でも、プロの場合は曲げるのは絶対NG。スコアを出すための飛距離アップとは、どんなものなのか!?
【1】「体重移動で飛ばしたい」 西村優菜がアマチュア時代から続けている基本ドリル
いつもアプローチの練習をした後に9番アイアンでステップ打ちを行います。9番はつかまりやすいクラブなので、これで打つのが基本。左にフォローを出してから振り戻すようにしたら、右足、左足とステップを踏んで素振りをしたり、ボールを打ちます。チェックするのは体重移動です。
右足にしっかり乗った後、左足に乗って打たないと、上下のリズムが合わずボールに当たりません。上半身と下半身が連動して動くようにテンポを気を付けて打っています。ステップ打ちはコーチに教えてもらって昔からずっとやっているドリル。私は体が小さいので体重移動をしっかり使って飛ばしたい。下半身が使えないと飛ばなくなるし、ボールも左右に散ってしまいます。
【2】なぜ森田理香子はツアー撤退前より飛距離が伸びたのか?
「以前はよく言われる左サイドの壁を意識していたので、インパクトを迎えるまでは左ヒザを正面に向けておき、右ヒザを左ヒザに寄せるようにしていました。ところが、これだとインパクトで詰まる感覚がありました」
それに気づいたのはツアーから離れたあと。森田と仲のいい一ノ瀬優希のコーチを務めていた男子プロの谷口拓也(現在は一ノ瀬と結婚)から、「左サイドの壁を作らなくてもいいんだよ」というアドバイスにハッとさせられた。
「インパクトの詰まり感が消えたんです。バックスイングで右に向けたおヘソを、目標に向けるつもりで腰を回しました。インパクトで腰が開き、左ヒザが目標を向いていいぐらいのイメージです。それでもフェースがスクエアならボールは曲がりません」
【3】50歳を超えたら力頼みのスイングは卒業!「右手ムチ打法」が面白い
50歳を越えると筋力や柔軟性が落ち始め、若い頃のようにスイングできない……。そんな人のために、シニアプロ米山剛が実際に取り入れているセットアップを教えてくれた。
「右手をムチのように使うには、まず右ヒジを支点にして自分から見てクラブを右回りにグルグル回します。ギュッと握ると遠心力を使いにくいので、指先で引っかけて握ってください。左手を棒のように使うには、左肩からヘッドまでを1本の棒とイメージすればOK。ただし、親指を短くして握ることが重要。スイング中に左手首の“遊び”が生まれ、安定した動きの中でシャフトをしならせられます。右手を右回りにグルンと回した後にグリップして構えると、右手を柔らかく使えるうえ、力まず振れるようになります」。
【4】20歳の佐藤心結は毎朝、“壁”を使って下半身リードの感覚を作る【5/10 new】
「ラウンド中に力むと、上体から打ちにいってコスリ球が出ることがあります。カット打ちにならないためには、上体を右に向けたまま下半身から切り返す動きが必要です。そうすればオンプレーンにクラブが下りてきて、球もつかまります」
ドリルの方法は簡単。壁の左に立ち、7番アイアンを少し短く持ってトップの形を作ったら、グリップエンドを壁に押しつけて下半身から切り返す動きを5回繰り返す。「左腕が伸びた状態を保ったまま、左腰を回して切り返します。下半身リードの感覚を作ることで、コスリ球のミスが防げるんです」。