アプローチでヘッドの重み感じてる? 手首は “ガチガチ”ではなく“ブランブラン”させるとザックリしない
グリーン周りのアプローチで手首をガチガチに固めて、ハンドファーストに打つゴルファーは多い。「それではバンスが使えないので、かえって地面に刃が刺さります」と大西翔太氏はいう。
配信日時:2024年2月20日 05時01分
グリーン周りのアプローチというと、ザックリしないように手首をガチガチに固めて、ハンドファーストに打つゴルファーは多い。「それではバンスが使えないので、かえって地面に刃が刺さります」と、青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏はいう。
まずバンスについて簡単におさらい。芝ではなく床などの硬いところでアドレスしたとき、地面から少し刃(リーディングエッジ)が浮く。このソールの出っ張りがバンスで、刃から地面に入れば当然ミスにつながるが、バンスから地面に当てると、ヘッドが地面を滑ってきれいに抜けてくれる。つまり、バンスを上手く使うことがアプローチ成功の近道なのだ。
「ピッチ&ランでザックリしやすい人は、スイング中に手首を固めてハンドファーストに当てている可能性があります。ヘッドの重みを感じながら、手首をやわらかく使ってリリースするとバンスが使えます」と大西氏はいう。
そんな手首“ガチガチ”アプローチを、“ブランブラン”に変えるために、大西氏が勧めるのは右手だけで30ヤード打つドリル。「片手で打つことでヘッドの重さを感じやすくなり、ヘッドの動きを邪魔せずに振れるようになります。そのとき、力まかせに手首を使うのではなく、ヘッドの重みで自然と手首の角度が解けるのが理想。手首をやわらかく使うことで、バンスを地面に当てる感覚がつかめますよ」。
どうしても手元に力が入ってしまう人は、ボールを打つ前に右手首をやわらかく使って、クラブを時計回りにクルクル回してみよう。手首の力が抜け、ヘッドの重さを感じやすくなる。
■大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ、千葉県出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得。ジュニアゴルファーの指導も行うなど、多方面で活躍している。プロゴルファーの大西葵は実の妹。
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