以前はスイングのセオリー通り、左サイドの壁を作ってボールをつかまえようとしていたのですが、それが原因で引っかけていたんです。左足で踏ん張って頭が右に残りやすく、体の回転が止まる。手首だけ大きく返ってしまうという流れですね。
そこで、積極的に左サイドを使って体の回転で振る動きに修正しました。大切なのは、左足で踏ん張らず体を回すこと。私の場合、左ツマ先を開いて左足付け根を軸にスイングしています。そうすれば手首が返らないので、ストレート・フェードが打てるんです。引っかけはほぼ出ませんよ。
球がつかまらずに悩んでいるなら「左のカベ」は大切ですが、引っかけ出したら考え方を変えてみた方がいいかもしれません。ぜひ試してみて下さい。
小祝さくら
こいわい・さくら/1998年生まれ、北海道出身。2020-21年にツアー5勝を挙げて賞金ランク3位に。昨季もツアー2勝を挙げてメルセデス・ランク7位に入った。今季もミネベアミツミレディスで優勝し、通算9勝。ニトリ所属