アゴが高い、ピンが近い、ピンが遠い状況でプロはどうやって打ち分けているのか。砂イチする方法をツアープロの片山純一に聞いた。
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アゴ高やピン近バンカーで、「球を飛ばしたくないから」と腰を落とし過ぎると、体が動かなくなって上体に力が入ります。スイング中に足元がグラつかないように軽く足を埋めたら、重心を高めにして構えましょう。スムーズに体が動くようになります。
球を飛ばしたくないときは、グリップ圧の工夫も大切です。通常のショットのように小指側3本で握らず、親指と人差し指でクラブをつまむように握ってください。小指側3本は力を入れることなく、添えるだけのイメージでOKです。このグリップなら自然にコックが入り、小さい振り幅でヘッドを大きく動かせます。
ボール位置はアゴ高もピン近も両足の真ん中にしましょう。球を上げたいからと左寄りに置くと砂を多く取り過ぎてボールが飛ばせません。ピン近はフェース面をスクエアにセットし、球を上げたいアゴ高は時計の2時くらいまでオープンに。バンスが使えるようにハンドレイトに構えるのも有効です。フェースを返さずにずっと自分を向くように振ると、球がフワッと上がり、砂イチを狙えますよ。
また、ピンが遠い時はボール位置を真ん中にセットし、クローズスタンスで構えましょう。右足を引いている分、体がしっかり回ったトップになり、インサイドの低い位置からヘッドを入れられます。前に飛びやすくするために、フェースをスクエアにするのもポイントですね。
■片山純一
かたやま・じゅんいち/ 1989年生まれ、東京都出身。中央学院大卒業後、プロ転向。現在はフィリピンツアーに出場しながら国内ツアーの出場権獲得を目指す。ツアープレーヤーとして活
躍する傍らレッスン活動も行う。TOWA field所属
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