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    「いかにシンプルにするか」イ・ボミの“ぶっとい”一軸スイングの秘密

    「いかにシンプルにスイングするかを心がけました」というボミの一軸スイングを、本人の取材から紐解く。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年1月30日 09時08分

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    イ・ボミのスイングの秘密に迫る
    イ・ボミのスイングの秘密に迫る (撮影:田中宏幸)
    • 下半身をできるだけ動かさないように、胸を地面に近づけながらバックスイング。すると右股関節に乗りながら大きく捻転できる
    • 軸を保つことを意識しすぎると、トップで胸が上を向いて左足体重に。この形から下ろすとダフりやすい
    • 右ヒザの角度が変わらないように上げると、下半身が動きすぎない
    • 練習ではスティックで頭を押さえてもらい、前後左右に動かさないようにチェック
    • 右足の外側でボールを踏んでスイングすると、右股関節に乗る感覚や軸を保って上げる動きを体感できる
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    下半身をできるだけ動かさないように、胸を地面に近づけながらバックスイング。すると右股関節に乗りながら大きく捻転できる
    軸を保つことを意識しすぎると、トップで胸が上を向いて左足体重に。この形から下ろすとダフりやすい
    右ヒザの角度が変わらないように上げると、下半身が動きすぎない
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    下半身をできるだけ動かさないように、胸を地面に近づけながらバックスイング。すると右股関節に乗りながら大きく捻転できる (撮影:田中宏幸)

    多くのプロゴルファーやファンに愛されながら、昨年を最後に日本ツアーから引退したイ・ボミ(韓国)。身長は158センチと大きくないが、正確無比なアイアンショットを武器に2015、16年に連続で賞金女王に輝いた。「いかにシンプルにスイングするかを心がけました」というボミの一軸スイングを、本人の取材から紐解いていこう。

    「大事にしていたのはやはり軸を保つことです。アドレスから軸をキープできれば、ドライバーでもアイアンでも番手に関係なく正確にボールをミートできます」。安定感抜群のスイングを実現するために、昔からクラブでタイヤを叩く練習をしていたボミ。「それは軸を保って体の回転で振ることが大事だと思ったからです」と話す。
     
    次にどんなことを意識して軸を保っていたのかを聞くと、「スイング中に軸を保とうと意識しすぎると、トップで左足体重になってしまい、インパクトでは反対に右足体重に。ダフリやスライスなどのミスが出やすくなります」と返ってきた。意識しているのは軸そのものではなく、胸の向きだ。
     
    「バックスイングでは胸を地面に近づけるようにして上体を回しています。そのとき、下半身はほとんど動かさないことも大事です」。胸を地面に近づけるようにバックスイングすることで、トップで左足体重にならずに右股関節に乗れる。下半身の動かしすぎないことで軸がブレず、捻転差も作れる。そのとき、「右ヒザの角度を保ったまま上げる」ことで、しっかり下半身で踏ん張ることができる。

    練習ではスティックで頭を押さえてもらい、前後左右に動かさないようにチェック
    右足の外側でボールを踏んでスイングすると、右股関節に乗る感覚や軸を保って上げる動きを体感できる
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    練習ではスティックで頭を押さえてもらい、前後左右に動かさないようにチェック (撮影:田中宏幸)

    胸と右ヒザを意識するのはもちろん、ボミはキャディやコーチにスティックで頭を押さえてもらいながら、ボールを打つ練習することもあった。「どれだけ自分が動いているかの確認にもなるし、前後左右に軸を保つ練習にもなります」と、常に努力を続けてきたのだ。
     
    また、バックスイングの練習として、右足の外側でボールを踏むのも有効だという。「右股関節に上体が乗った感覚が分かり、軸が保てます」。そんなボミの一軸スイングのイメージは、「宇宙服のヘルメットをかぶった中で、頭が動かないようにすること」。一軸スイングというと、頭から地面に串刺しされるイメージを持つ人もいるが、ボミの思い描くぶっとい一軸は少しユニークだった。
     
    ■イ・ボミ
    1988年生まれ。韓国水原市出身。2011年に来日し、日本ツアー通算21勝を積み上げた。愛くるしい笑顔から『スマイル・キャンディ』と呼ばれ、多くのファンをとりこに。昨年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を最後に日本ツアーから引退した。

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