鈴木愛も悩む『右スッポ抜け』 そんな時プロはどう直す?
「ドローヒッターの私は右スッポ抜けのミスとは隣り合わせです」という鈴木愛。手元が先行して振り遅れて、フェースが開くのが原因だ。そんなとき、プロが取り組む素振りを教えてもらった。
配信日時:2023年11月29日 06時44分
ドローを打つためにはインサイドから打つ必要があります。手元を先行させてクラブを下ろしてくるときに、手元が先行しすぎるとシャフトが寝てフェースが開いてしまいます。これが右スッポ抜けの正体。いわゆる振り遅れですね。このミスが出たら私がやるのが、スプリットハンド素振りです。
両手を離して握ると、手元と体を同調させたまま振れるため、グリップがおヘソを向いた状態をキープして振れます。手元が先行せずにスクエアに当たる動きを体感できる。またクラブを立てて下ろす動きも確認できるため、振り遅れを防げるのです。
また、テークバックでインに上げると、クラブが寝て下りるので、その点も注意しています。スプリット素振りで始動から右足の前辺りまでは、ヘッドを真っすぐ動かすことを意識しましょう。すると、クラブを立てて下ろすスペースが確保できます。ティショットを打つ前にスプリット素振りをしておくのがおすすめです。
ドローヒッターだけでなく、スライサーの右へのミスも出なくなりますよ。
鈴木愛
すずき・あい/1994年生まれ、徳島県出身。2019年は年間7勝で2度目の賞金女王に。今季は「北海道meijiカップ」で2年ぶりの勝利を挙げた。国内18勝。セールスフォース所属