体の回転で安定フェードを打つ! 阿部未悠の深い捻転は“右腕”の使い方がポイント【女子プロのドラテク】
ドローからフェードにスイング改造して飛躍を遂げた阿部未悠のスイングを、石井忍が解説する。
配信日時:2024年5月20日 23時05分
2024年も盛り上がりをみせる国内女子ツアー。彼女たちのスイングには効率よく飛ばす要素が詰まっている。今回取り上げるのは4月の「富士フイルム・スタジオアリス」でツアー初優勝を挙げた阿部未悠。ドローからフェードにスイング改造して飛躍を遂げた23歳のスイングを、石井忍が解説する。
◇
肩甲骨の位置が低くてアドレスがきれいです。そして、ハーフウェイバックくらいまでは、右腕をたたまずに伸ばしたまま上げていく。すると右肩が腕に押される形で深いトップになります。右腕が早く曲がって捻転が浅くなってしまう人は、阿部プロの腰の位置まで右腕を伸ばして回る動きを真似したいですね。
切り返しで胸を開かないで下ろしていく感じもいい。胸を右に向けて振っていくとドローが出やすくなりますが、インパクトまでは右ワキをしっかり締まっている。右サイドを押っつけて回転していくことで、フェースローテーションを抑えて左に打ち出し、フェードを打っています。もし切り返しで胸が早く開いてしまうと、つかまったフェードにはなりません。
また、インパクトの形を見てみると、ヒッティングポイントはかなり左。アドレスの段階よりもコブシ1個分くらいハンドファーストに当たっています。すると、軌道に対してフェースが少し開いて当たるので逆球が出ず、安定したフェードが打てるのです。
■阿部未悠
あべ・みゆう/2000年生まれ、北海道出身。2年連続シードを獲得して臨んだ今年、4月の「富士フイルム・スタジオアリス」でツアー初優勝を達成した。趣味はカメラで自身のSNSでは大自然の中で撮影した動物をアップしている。ミネベアミツミ所属。
■石井忍
いしい・しのぶ/1974年生まれ。千葉県出身。98年にプロ転向し、かつてはツアープレーヤーとしてレギュラーツアーで戦っていた。現在は『エースゴルフクラブ』を主宰し、プロゴルファーやアマチュアの指導を行うほか、軽快なトークで解説者としても人気を博す。
◇ ◇ ◇
●多少曲がってもいいから同組のライバルたちより1ヤードでも遠くに飛ばしたい。そんなアナタには関連記事【もう飛ばないなんて〜】がオススメ。ヘッドスピードの上げ方、効率のいい当て方が満載です。
女子プロのドラテク