青木瀬令奈が先生 中途半端な40ヤードのアプローチは、50ヤードからの“引き算”アドレスが寄る!
サンドウェッジのフルショットなら距離感は合うのに、40ヤードくらいの中途半端な距離になると、なかなか上手く打てない。青木瀬令奈にそんなときの打ち方を聞く。
配信日時:2024年2月15日 06時34分
サンドウェッジのフルショットなら距離感は合うのに、40ヤードくらいの中途半端な距離になると、なかなか上手く打てない。グリーンが近いだけに10ヤードもショートやオーバーすると余計にがっくりくるもの。そんなときの打ち方を、2023年シーズンのリカバリー率3位で、ショートゲームの上手さに定評がある青木瀬令奈に聞いた。
「フルショットよりも短い距離で、力加減が上手くできない人にオススメしたいのが“引き算”アドレスです」。青木の場合、腰から腰までの振り幅で30ヤード、肩から肩までの振り幅が50ヤードという“距離の基準”がある。40ヤードを打つときは50ヤードの振り幅を基本にしつつ、10ヤード距離を落とすためにアドレスを工夫するのだ。
「50ヤードではフェースをスクエアにしていますが、40ヤードではややフェースを開いてスタンスを狭くします。イメージは50ヤードの肩から肩の振り幅ですが、構えを小さくするため、実際の振り幅はそれよりも小さくなる。フェースを開くことでバンスが出て、ザックリも防げます」
50ヤードの振り幅を少し加減して40ヤード打とうとすると、緩んだりパンチが入る。それなら振り幅はそのままで、アドレスで引き算すればいい。それなら逆に、30ヤードからの“足し算”ではダメなのか? 「力んで上体が突っ込むのでオススメしません」と青木。自分なりの距離の基準を作って、距離を落とすのが賢明だ。
■青木瀬令奈
あおき・せれな / 1993年生まれ。群馬県出身。昨シーズンのドライビングディスタンスは全体89位と飛ぶ方ではないが、正確なウッド類とショートゲームを武器に自身キャリア初の年間2勝を挙げた。
◇ ◇ ◇
「アプローチはバンスを使って打つ」。そんなことは分かっているけど、本当にうまく使えているかは不安。そんな人は関連記事【ハンドファーストに構えてない? 倉本昌弘が教えてくれた『バンス』が使えるアプローチ】をチェック