「ボールを見る」ではなく「ディンプルを見る」がスコアにいいガチな理由【心理学的に考えた】
「ヘッドアップをしないように」と思っていてもついつい頭が上がってしまう。今回はそういう人のために、ヘッドアップしない方法を紹介しよう。
配信日時:2024年6月18日 04時30分
アマチュアゴルファーのミスの原因のひとつに「ヘッドアップ」があります。ツアープロのスイング動画や連続写真を見ると、ほとんどの選手が打つ瞬間、ボールを見ているのに、なぜアマチュアは顔が上がってしまうのか?
原因は、不安と興味にあります。「思ったところに飛ばなかったらどうしよう」という不安を払拭するために顔を上げる人もいれば、思い通りに飛んだかどうかを早く見たいがために、ボールから目を離してしまう人もいます。しかし、そんな動きが何の役にも立たないどころか、逆にスイングを大きく狂わせてしまうことは、皆さんもご存じの通りです。
では、どうすればヘッドアップを防ぐことができるか。
単純に、インパクトのときボールを見ていればいいわけですが、実はゴルフボールというのは、視線を合わせるのにはやや大き過ぎます。そのため、注視することが難しいのです。
インパクトでしっかりボールを見るためには、見るべきスポットを小さくする必要があります。例えば、ディンプルの凹みの1つを赤い油性ペンで塗りつぶし、それを目印にする。また、ボールに印字されている数字に視線を合わせるのもいいでしょう。
そしてその目印が、いつもボールを見るところに来るようにセットする。そうすれば構えた姿勢でその一点をしっかり注視できます。
また、この方法を取り入れることによって、ショットの際の集中力も高まります。
目印が見えるようにボールをセットするという方法は、ティショットとパッティングでしか使えませんが、普段の練習でも一点を見つめる訓練をしていると、印が付いていないディンプルでも注視できるようになるはずです。ぜひお試しを。
児玉・光雄
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
※『アルバトロス・ビュー』890号より抜粋
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