近すぎても遠すぎても曲がる! 片山晋呉は“肋骨”で『ボールとの距離』を測っていた
レギュラーツアーで通算31勝を挙げ、51歳となった現在も第一線で活躍する片山晋呉に、『ボールとの距離』が一定になる方法を聞いた。
配信日時:2024年9月13日 23時55分
毎日のようにボールを打つツアープロでも『ボールとの距離』が知らず知らずのうちに変わり、調子を落としてしまうことがある。月に1、2回しかゴルフに行かない一般的なゴルファーならもっと変わりやすいだろう。ゴルフ雑誌ALBA900号では、レギュラーツアーで通算31勝を挙げ、51歳となった現在も第一線で活躍する片山晋呉に、ボールとの距離が一定になる方法を取材している。
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ボールとの距離はプロゴルファーでも変わりやすいもの。調子が良い選手が崩れるときはまずボール位置が遠くなる。離れた方が遠心力を使って振れるからドライバーが飛ぶ感じになるからです。次に、「おかしいな、つかまらないな」と、今度はボールを右に置いて、アドレスの向きも崩れていきます。
ボールとの距離が一定になる方法を紹介しましょう。両手でクラブを握って真っすぐ立ち、左耳の付け根のラインで上から下ろしていくと、肋骨と腕がぶつかるところがあります。その腕と体の関係性を変えずにお尻とヒザを後ろに引き前傾角度を作り、ヒザを曲げるとアドレスの形が完成。この手順はワキが締まることにもつながります。
最後にちょこちょこ動いてボールに自分の位置を合わせれば、ボールとの距離はいつも一定になります。感覚としてはボールに自分を合わせるのではなく、自分にボールを合わせる。このペンギンのように歩くのを『ペンギン大作戦』と呼んでいて、「ちょっと今日は遠いな」と感じるときは試合中にも行っています。
■片山晋呉
かたやま・しんご/1973年1月生まれ、茨城県出身。身長171センチで飛距離は出る方ではないが、卓越したゴルフ理論を武器にレギュラーツアーで通算31勝を挙げて永久シードを獲得し、5度の賞金王に輝いた。2020年に開設したYouTubeチャンネルでは独自のゴルフ理論が人気を博している。イーグルポイントゴルフクラブ所属。
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