体から始動する? 手から始動する? アナタは自分がどちらが合うか分かってる?
地面反力やレイドオフ、気になるレッスンを試してみたけれど、自分には合わなかった……なんてこと、ゴルファーなら一度は経験したことがあるだろう。「人それぞれ力が入る姿勢や動きは異なるので、パワーコネクティング(※1)でそのレッスンが自分に合うか見極めましょう」と話すのは、川崎志穂などを指導する、プロコーチの平尾貴幸氏。今回はフェードとドローの相性を見分ける診断方法を教えてくれた。
配信日時:2024年12月19日 08時15分
地面反力やレイドオフ、気になるレッスンを試してみたけれど、自分には合わなかった……なんてこと、ゴルファーなら一度は経験したことがあるだろう。「人それぞれ力が入る姿勢や動きは異なるので、パワーコネクティング(※1)でそのレッスンが自分に合うか見極めましょう」と話すのは、川崎志穂などを指導する、プロコーチの平尾貴幸氏。今回は体から始動すべきか、手から始動すべきかを診断する方法を教えてくれた。
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平尾:テークバックにも「最初にクラブヘッドを動かす」という教えもあれば、「手を使わずに体から動かす」というレッスンもあります。どちらが正しいのか? と聞かれますが、どちらも正解。人によって合う、合わないがあるんです。
川崎:私は体から動かしますね。ヘッドをヒョイっと上げるというプロもいますが、私には分からない感覚です。
平尾:どちらが合っているかを早速診断しましょう! 両手を斜め上にした姿勢と、斜め下にした姿勢をそれぞれ取った後に基本姿勢(※2)を取り、僕が引っ張ります。どちらの姿勢をやった後の方が力が入るかを比べてみてください。
川崎:私は両腕を上げたときに力が入りました!
平尾:川崎プロのように両腕を上げて力が入る人は、上で力を溜められるタイプ。上から下に力を伝えるのが得意なので、体から始動した方が安定します。両腕を下げたときに力が入る人は、下から上に力を伝えるのが得意。だから手から始動してクラブヘッドを先に動かした方が、トップまでにパワーを溜められるんです。
川崎:手首を使ってクラブヘッドをゆらゆらさせるワッグルが苦手な理由が分かった気がします。あなたはどちらのタイプでしたか? 自分に合った動きを取り入れてスコアアップを目指しましょう!
■川崎志穂
かわさき・しほ/1996年生まれ、千葉県出身。2017年にプロ入り。身長170センチの長身から放たれる260ヤード越えのロングドライブが武器。ミツウロコグループ所属。
■平尾貴幸
ひらお・たかゆき/1979年生まれ。日本大学ゴルフ部出身で25歳からレッスン活動をスタート。川崎志穂を17歳から指導し、新垣比菜などのコーチも務めた。PGAティーチングプロA級取得。
(※1)
野球、バスケットボール、格闘技などあらゆるスポーツで話題になっている新しい運動理論。力が入りやすく、体が動きやすい姿勢は一人一人違っていることを前提として、一人一人にあったポジションを提唱する。
(※2)
両ヒジを90度くらいに曲げて体に付け、腰を少し落とすのがパワーコネクティングの基本姿勢。この姿勢で引っ張ってもらい、力が入るかどうかをチェックする。
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