戦略を楽しむ
200ヤードの長いパー3 攻略のポイントは「パーを諦める」こと!? 短いパー4と考えて、バーディ狙いが正解
パー3はチャンスホールになることが多いが、200ヤード前後になると大叩きの危険もある。この難局をいかにして乗り切る? 中井学が解説する。
配信日時:2024年4月23日 23時15分
距離が長いパー3は、プロにとってもボギーになりやすくてプレッシャーがかかるホールです。なので、私は「2」のバーディなんて狙わずに「3でOK」と考えて攻めています。アマチュアのスコアメイクの大前提は「4はOK、5を打たない」に徹すること。そのためには「長いパー3」ではなく「短いパー4」と、意識を切り替えましょう。「200ヤードのパー4」だとしたら、どれだけ楽なホールか、ラッキーだと思いませんか?
長いパー3の特徴として、花道が開けていたり手前のフェアウェイが広いホールが多いし、ほぼ必ずグリーンが受けているもの。長いクラブでグリーンに打ってくることを想定しているので、良いショットさえできれば、決して“難攻不落”ではありません。
でも一般アマチュアの方が良いショットをする確率を考えると、1オン狙いに疑問符が付きます。果敢に長いクラブでティショットをすると、グリーンの横や奥へ外して、アプローチがグリーンからこぼれたり、傾斜地や深いラフから“往復ビンタ”を食らったり、バンカーで“砂地獄”にハマったり……。素ダボが待っています。
ティショットの狙いは手前の花道
アイアンを持って打ち50ヤード以内から3打で上がる
ティショットはアイアンを持って、手前の広いフェアウェイを目がけて160ヤードくらい打つ。50ヤード以内のアプローチとなる2打目は、受けているグリーンに向かってウェッジで打てばパー4想定での“パーオン”確率が高まります。そこから、上りのパットを2打で沈めれば“パー”で上がれるし、寄せワンが決まれば“バーディ”もある。こういう「パー4シフト」を敷けば200ヤードのパー3でも「4」で収まります。
200ヤードのパー3だからといって、ティショットで200ヤードを打つ必要はないんです。短いクラブを持つと、一緒に回る人たちに「逃げた」と思われないか、気になるかもしれません。しかし、見る人が見れば「この人、ゴルフが分かってるな~」とリスペクトされること請け合いです。そういう“COOL”なマネジメントをぜひ実践してみましょう。
■中井 学
なかい・がく/1972年4月14日生まれ、大阪府出身。ケガによって片手でゴルフをした経験が、コースマネジメントの開眼につながった。YouTubeで「中井学ゴルフチャンネル」を開設して、自身が培ったノウハウを積極的に配信する。
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