ああ、また……癖のように出てしまうチーピン その特効薬が“直ドラ”ってホント⁉【100%強制的に直せる練習法】
なぜかチーピンが止まらない。そんな人は、“直ドラ”でスイングを矯正してみて。
配信日時:2024年10月2日 08時47分
ドライバーがチーピンしてしまう……厄介な悩みとして苦しんでいるゴルファーも多いだろう。「そんなチーピンをなくすなら、“直ドラ”にチャレンジしてみましょう」と話すのは、かつて世界一にも輝いた宮里藍の父でありコーチの優氏。ドライバーが苦手で悩んでいるのに、直ドラなんて難しい打ち方をして本当に直るの⁉
「インパクトで左肩が止まり、スイングが詰まってしまってチーピンが出ています。もっと左肩で引っ張るようにダウンスイングからフォローを取りたいので、そのために有効なのが“直ドラ”です。直ドラを上手く打つコツは左肩にあり、切り返しで左肩を早くターンさせることが重要。ティアップしていないわけですから、当然球の下に空間はありません。ですから、下からあおることはできませんよね。直ドラはカット気味にスライスを打つ意識が必要なのです」
直ドラなんて普段やらないからまともに打てていないんだけど、それでも大丈夫?
「気にせず続けてください。チーピンは極端なインサイド軌道で、シャフトが寝て球を下からあおることで出る。直ドラの練習は半ば強制的にその動きを封じるための手段。ですので、とにかく左肩をキュッと高速ターンさせることを意識して打ってください」
左肩を意識したらチーピンどころかフックもしなくなった。直ドラでちゃんと飛ばせるなんてすごい!
「より左肩を高速ターンさせるためには、少しオープンスタンスを取ると良いでしょう。長いクラブほど右に向きやすいですが、右に向けば向くほどコースに背中を向けることになる。すると、視界はどんどん閉じられ、コースが狭く見えてくる。フッカーは特にこの傾向が強いです。しかし、戦う相手に背を向けて勝てるわけがないですよね? ならば堂々と相手(コース)を広く見ましょう」
スタンスを開いたらもっと打ちやすくなった。インパクトで左肩が詰まらなくなり、ターンがスムーズになったからか。
「体の左サイドの使い方でいえば、10年ほど前まではインパクトで腰を止めて『左の壁を作る』という理論が一般的でした。ですが、現在は道具の進化で左腰を開いていくインパクトを作るようになっています。体のどこかを止めて、重くて硬いシャフトを無理にしならせたり、ヘッドを加速させたりする必要がなくなったからです。左肩を止めず、右サイドを開いていきながらどこも止めずにインパクトを迎えれば、右腰骨の前で球を捕まえられる。そうすればヘッドが抜けていくスペースが存分に確保されて、フォローで低く長く出せていくし、加速もしやすくなります」
なるほど、もしかしたら無意識のうちに『左の壁』を作っていたのかも。左肩が止まってチーピンが出ていた人は、ぜひ“直ドラ”で打ち方を見直してみて欲しい。
◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。
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