バンカーからカット打ちはもう古い? ツアー7勝プロに聞いた寄せワンが狙える簡単脱出法
ガードバンカーの定番というべき15ヤードの距離。ピンまでの距離がない分、思い切って振り切れずに脱出できないなんてことも……。フェースを開いてカット軌道で打つのがセオリーとされているが、ツアー7勝の今野康晴はまったく違う打ち方を教えてくれた。
配信日時:2024年4月23日 04時00分
ガードバンカーの定番というべき15ヤードの距離。ピンまでの距離がない分、思い切って振り切れずに脱出できないなんてことも……。フェースを開いてカット軌道で打つのがセオリーとされているが、ツアー7勝の今野康晴はまったく違う打ち方を教えてくれた。
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ピンまで15ヤードだと、プロはフェースを思いっ切り開いてカット軌道で打つこともあります。ただし、それはトーナメント仕様の高速グリーンで厳しいピンポジションの場合。バンカーショットでもスピンをかけないと止まらない状況だからです。カット打ちは大胆にフェースを開く分、技術を要求されるのでミスが出やすい打ち方でもあるので、一般営業のコースであれば必要ないと思います。
56度か58度のサンドウェッジを使用し、バンスを効かせるためにフェースは少しだけ開きましょう。極端に開きすぎると出球が右になりやすいので注意してください。
エクスプロージョンでボールの手前の砂を取っていきますが、軌道は普通のアプローチと同じようなストレート軌道。短い距離はフェースを返さないイメージでヘッドを真っすぐ動かした方が、ボールが高く上がってランも抑えられます。
バンカーの距離感は芝の約3倍といわれています。15ヤードであれば、45~50ヤードくらいをイメージしてください。私の場合、振り幅はバックスイングで手首が耳の高さに来るくらいのイメージです。
15ヤードを確実に寄せるためには、手首を固定してノーコックのイメージで打つのが最も簡単だと思います。砂に打ち込もうとしてコッキングを使いがちですが、タメてリリースすると落としどころがバラバラになってミスにつながりやすくなります。トップではクラブを上げる勢いでコッキングが自然に入りますが、それは意識しなくてOK。スイング中は手元を体の真ん中にキープして、手首の形を変えないように注意して打ってみてください。
■今野康晴(いまの・やすはる)
1973年生まれ。国内男子ツアー通算7勝をマークし、2005年には賞金ランキング2位となった。理論的で分かりやすいレッスンに定評があり、現在は若手プロやジュニア選手の指導も行っている
●チェックポイントをいくつも意識していると、動きがぎこちなくなってしまうことも……。例えばバンカーでは「アイスクリームをすくうように振ってみて」と言われた方が、イメージが広がって良いフォームになることもあるかも!? 悩めるアナタには関連記事【豆腐、アイス、弓矢にメンコ……アナタに合うのはどれ〜】がオススメ。一発開眼の可能性を秘めていますよ!