スライサーはバックスイングに問題あり! 有村智恵の『“右腕のれん”体操』で左ワキ腹を縮めよう
ドライバーでボールがつかまらずに右に曲がるのは、インパクトで体が左に突っ込んでカット軌道になることが一因。「バックスイングの時点でスライスは始まっている」とツアー通算14勝の有村智恵はいう。
配信日時:2024年1月31日 09時15分
ドライバーでボールがつかまらずに右に曲がるのは、インパクトで体が左に突っ込んでカット軌道になることが一因。ツアー通算14勝の有村智恵は「バックスイングの時点でスライスは始まっています」という。
「バックスイングのNGは大きく分けて2つあります。ひとつは手先だけでクラブを上げるタイプで、いわゆる手打ちです。もうひとつは、反対に大きく上げようとして右にスエーするタイプ。どちらも捻転差のあるトップを作れず、インパクトで上体が左に突っ込んでカット打ちスライスの原因になります」
トップでは左ワキ腹が縮まることで深い捻転が作れるが、手先だけで上げるタイプも、右にスエーするタイプも左ワキ腹が伸びてしまっていることが多い。そこで有村が勧めるのが『“右腕のれん”体操』だ。
「まず、右腕は正面に伸ばして、左腕はダランと垂らし、アドレスの形を作ります。次に右腕を固定したまま、左肩を右腕の下にくぐらせるんです。すると、左ワキ腹が縮まってくる。左肩をアゴの下まで回せれば深く捻転したトップが作れます」
右腕を“のれん”に見立てることで、左ワキ腹を縮めて側屈しないと回れないのだ。深い捻転ができれば、上体が左に突っ込みにくくなり、インサイドからボールを叩けるというわけ。インパクトからフォローで前傾角度が起き上がりやすい人は、左右の腕を入れ替えて行うのも効果的。『“右腕のれん”体操』でボールをビシッとつかまえよう。
■有村智恵
ありむら・ちえ / 1987年生まれ。熊本県出身。2009年には年間5勝を挙げて賞金ランキング3位に入った。13年には米ツアーを主戦場に戦い、国内ツアー復帰後の18年にツアー通算14勝目を挙げている。昨年は妊活のためにツアーを休養した