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    安定感抜群のアイアンで復活優勝の川崎春花 「目線と左ヒジ」を真似してパーオン率アップを狙え!【優勝者のスイング】

    「ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ」でツアー通算3勝目を挙げた川﨑春花。そのスイングから学ぶべきポイントをプロコーチの南秀樹に聞いた。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年7月9日 04時48分

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    • 川崎春花のアイアンショット(23年)
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    尾関彩美悠、櫻井心那との“同学年最終日最終組対決”を制し、1年9カ月ぶりの優勝を飾った川﨑春花。ルーキーイヤーの2022年に2勝を飾りながら、昨年は「ゴルフ場に行くだけで気持ちが沈んでいた」と苦しい時期もあったというが、それでもクラブを振り続けツアー通算3勝目を挙げた。

    川崎春花のアイアンショット(23年)
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    川崎春花のアイアンショット(23年)
    脚を使ってクラブを引っ張り下ろす川﨑春花【連続写真】

    川﨑をジュニア時代から知るプロコーチの南に、スイングの印象について聞くと「体は小さいけどパンチ力がある選手」だという。「ダウンスイングでは脚を使って、左腕、クラブを引っ張っているので、クラブが立って下りてきます。アイアンが上手い選手のポイントで、入射角が安定し、距離感も出せていると思います」。

    予選落ちが目立った昨季は43位(68.2353%)だったパーオン率が、今季は16位(70.0701%)へと改善。今大会でも全体2位の(59/72)とショットが安定していることがうかがえる。

    そんなスイングからは、安定したショットへのヒントをつかみたい。「アイアンの距離がそろわない」、「番手なりの距離が出ない」という人には特に参考にしたいポイント。まずは目線が大事になる。ボールとスタンスの間に、ターゲットラインと平行に棒やクラブを置いてスクエアな目線&軌道を作る練習をしよう。「目線と軌道はリンクしやすいもの。インパクトで頭を残そうとして目線が右を向けば、クラブが立ち過ぎたり、フェースが開けばシャンクしたり、ミスを引き起こします。スクエアなインパクトの感覚は、目から作っていきましょう」。ハーフショットの反復練習で、目線と軌道を一致させ、真っすぐなインパクトを目指したい。

    ダウンスイングでは左ヒジを意識したい。「感覚的なことですが、左ヒジでクラブの重みが感じられれば、ダウンで左ヒジが地面を向き、インパクトでは手元が体の近くを通ります。そのためにはヒジに適度なゆとりを持たせて、力まないこと。ヒジを意識すれば、手先の使い過ぎもなくなります」。左ヒジが突っ張り力んでしまうと、インパクトでは手元が浮いて、クラブも外から入りやすくなってしまう。

    フォローではクラブを開放させよう。「腰の高さでフィニッシュしたら、そのままアドレスの位置にクラブを戻して、フェースがスクエアかどうか確認します。正しいローテーションができてこそ、入射角が安定するのです」。フェースが左を向いていれば返し過ぎ、反対に右を向いていれば、もっと右手を返していくことが必要になる。真っすぐな軌道に連動したフェースの動きが、スイングをシンプルに、効率的に飛ばす条件となる。

    目線や腕への意識は、上半身の力みを取るにも最適な練習だ。上半身がリラックスすれば、下半身の力強さが増し、飛距離アップにもつながるだろう。

    ■南秀樹
    プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。新宿中央クリニック所属。

    ◇ ◇ ◇

    ●どんなスイング理論でも全ての人には当てはまらない。関連記事『【診断】手のヒラを擦る? 目を閉じてその場で足踏み? 新感覚の理論で自分に合ったアドレスを見つけよう!』をチェック!

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