ロングパットは「コロがす」より「飛ばす」方が距離感が合う!?/青木瀬令奈
距離感がカギを握るロングパットは、アプローチの感覚で打っているという青木瀬令奈。手首とヒジを固定せず、ヘッドを走らせると、イメージ通りにコロがせる。ドライバーの飛距離は220ヤード前後、ツアーでも飛ばない青木が勝てる理由はここにある。
配信日時:2023年11月1日 06時34分
ロングパットで一番大切なのは、距離感です。ショートパットと同じ打ち方でストロークすると、タッチを合わせづらくなるもの。ですから、私はアプローチ感覚でロングパットを打っているんです。
まず、スタンス幅は狭めにして体がスムーズに動くようにセット。ショートパットは腕の三角形をキープする意識を持っていますが、ロングパットは逆。手首とヒジを固めず、少し緩めに使って、自分の感覚を生かせるようにしています。
インパクトのイメージは、「ボールをコロがす」というよりも、「ボールを飛ばす」という感覚。ヘッドを走らせ、ヘッドの重さをドン!とボールにぶつけると、コロがりが良くなって距離が合いやすくなります。ヘッドを気持ち良く走らせるには、ストローク中にヘッドの重さを感じ続けることが大事。特に、切り返しでの打ち急ぎは禁物。ヘッドの重さが消えないよう、肩や腕をリラックスさせましょう。
力まないためには、首を長くして、なで肩気味に構えるのも効果的だと思います。また、緩く握るといっても手首を使って打つのはNG。アドレスしたときの左手首の角度を変えずにフォローを出すのが大事ですよ。
青木瀬令奈
あおき・せれな/1993年生まれ、群馬県出身。2017年に初優勝。21、22年にも1勝ずつ挙げ、今年は「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で通算4勝目を達成。リシャール・ミル所属